半年ほど前から、愛車のカマロのセルモーター(スターター)がなかなか回らなくなるという病気に悩まされていました。
症状としては、イグニッションをONにしてキーを「START」位置までカチッとひねっても……シーン。
エンジンはうんともすんとも言いません。ただ、ダッシュボードの奥の方でリレーの「カチカチ」という作動音だけは聞こえている状態です。
しかし不思議なことに、そのままキーをスタート位置に捻ったまま30秒ほど粘っていると、突然「クランキング!」と元気にエンジンが掛かるのです。
しかし不思議なことに、そのままキーをスタート位置に捻ったまま30秒ほど粘っていると、突然「クランキング!」と元気にエンジンが掛かるのです。
最初は、GM車お決まりの盗難防止システム「VATS(キーの抵抗値を読み取るセキュリティ)」のイタズラかと思いましたが、メーターパネルのセキュリティランプは点灯していません。
そこで例によってアメリカの本国サイトやYouTubeを中心に調べまくったところ、海外のフォーラムで全く同じ症状に苦しむオーナーの動画を発見しました。
そこには一言、こう書かれていました。
「ソレノイド(マグネットスイッチ)を交換したら直ったよ!」
「ソレノイド(マグネットスイッチ)を交換したら直ったよ!」
原因はソレノイド(マグネットスイッチ)の寿命?
ソレノイドとは、飛び出し式セルモーターの横にくっついている小さな筒状のパーツです。中には「マグネットスイッチ」が入っており、キーからの電気信号を受けてメインのモーターに大電流を流す役割を持っています。おそらく、この内部接点が摩耗して接触不良を起こしているのでしょう。
「じゃあソレノイドだけ替えよう」と思っても、ここは日本。国内のパーツショップやヤフオクを見ても、ソレノイド単体なんて都合よく売っていません。Assy(スターターモーター丸ごと)での販売のみです。
ネットでの最安値は2万円ちょっと。
「うーん、丸ごと交換かぁ……」と少し悩みつつも、ひとまず現状を確認するために現物を外してみることにしました。
「うーん、丸ごと交換かぁ……」と少し悩みつつも、ひとまず現状を確認するために現物を外してみることにしました。
狭い車体の下に潜り、決死のスターター取り外し
ガレージ(という名の青空駐車場)で、コンクリートブロックを使って簡単な「馬(カースロープ)」を作り、コワッパ(木片)で段差をつけてカマロの前輪を乗り上げさせます。
今はコーユーのがあっていいですね
車体の下に潜り込みますが、とにかく狭い!こういう時は車高の高いアメ車(SUVやトラック)の整備性が本当に羨ましくなります。
カマロのセルモーターは、運転席から見てエンジンの右下(助手席側の下あたり)に位置しています。
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| 借用写真:セルの位置 |
固定している重いボルト2本(たしか15mm)を外し、車体からセルモーターを切り離します。
しかし、近くを通っているオイルライン(パイプ)2本が絶妙に邪魔をして、知恵の輪のように引っかかります。なんとか塗装を傷つけないように隙間をくぐらせ、下へと引っ張り出しました。
最後に常時電源のターミナル端子とイグニッション端子を外して、取り外し完了です。
しかし、近くを通っているオイルライン(パイプ)2本が絶妙に邪魔をして、知恵の輪のように引っかかります。なんとか塗装を傷つけないように隙間をくぐらせ、下へと引っ張り出しました。
最後に常時電源のターミナル端子とイグニッション端子を外して、取り外し完了です。
アメ車は15と18mmを多用しますのでマストで持っておいてください
【トラブル発生】優しさで叩いたら、狂暴化したセルモーター
外したソレノイドは非分解式(カシメ構造)のようで、これ以上バラすことができません。
仕方がないので、全体を綺麗に掃除し、古典的な修理法「コンコンとハンマーで軽く叩いて衝撃を与える」をハメ込み、端子に導電グリスを塗って元通り車体に再装着してみました。
仕方がないので、全体を綺麗に掃除し、古典的な修理法「コンコンとハンマーで軽く叩いて衝撃を与える」をハメ込み、端子に導電グリスを塗って元通り車体に再装着してみました。
「これで接点が復活してくれれば儲けもの!」
そう思いながら、外しておいたバッテリーのマイナス端子を繋いだ、その瞬間です。
そう思いながら、外しておいたバッテリーのマイナス端子を繋いだ、その瞬間です。
「ギギャギャギャギャギャーーー!!!(爆音)」
キーを抜いているにもかかわらず、セルモーターが狂ったように勝手に回り出しました!
慌ててバッテリー端子をブチ抜いて強制停止。
慌ててバッテリー端子をブチ抜いて強制停止。
どうやら、中途半端に叩いて刺激を与えたせいで、今までは「なかなかONにならなかったマグネットスイッチ」が、今度は「常時ON(固着)のつなぎっぱなし状態」になってしまったようです。余計なことをして完全にトドメを刺してしまいました(笑)。
コルベット用(?)の新品OEMパーツを召喚
もう迷う余地はありません。腹を括ってヤフオクで新品のOEM品(社外互換パーツ)を21,000円で購入しました。
(純正のACデルコ製はビックリするほど高い上に、今やリプレイス品しか流通していないようです)
(純正のACデルコ製はビックリするほど高い上に、今やリプレイス品しか流通していないようです)
ACDELCO 品番:3361922A
ちなみにアメリカrockautoのサイトのラインナップ
届いたパーツを確認すると、元のモーターと少し形状が違いましたが、ボルト位置や配線は同じなので互換性は問題なさそうです。
ちなみに、なぜか「全く同じ品番」なのに「コルベット用」として出品されている物の方が1,000円安かったので、迷わず安いコルベット用をチョイスしました。アメ車パーツの価格設定は時々謎です。
ちなみに、なぜか「全く同じ品番」なのに「コルベット用」として出品されている物の方が1,000円安かったので、迷わず安いコルベット用をチョイスしました。アメ車パーツの価格設定は時々謎です。
これは安物です。
すっかり慣れた手つきで再び車体の下に潜り、壊れたスターターを外して、新しいパーツを装着!
バッテリーを繋いでも勝手に回り出すことはなく、キーをひねると「キュキュキュッ、ブォン!」と一発で最高のスタートを切ってくれるようになりました!
心なしか、クランキングのモーター音も新しくなって今風の(?)締まった音に変わった気がします。
心なしか、クランキングのモーター音も新しくなって今風の(?)締まった音に変わった気がします。
交換してからまだ1か月程度なので、格安OEM品の耐久性がどれほどあるかは未知数ですが、あの「キーをひねって30秒間祈る時間」から解放されただけで大満足です。
同じような症状が出ているアメ車乗りの方、キーをひねり続けて粘るのも限界がありますし、叩くと常時回転のゾンビ化リスクがあるので、早めのAssy交換をおすすめします!
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