愛車のシボレー タホ(2001年式 5.3L V8)もついに走行距離21万キロを突破。今回の車検に合わせて、以前から気になっていた「エンジンオイル漏れ」と、フロント側からの不穏な「ゴー音(異音)」の対策を車検と同時に一気にやってもらうことにしました。海外からパーツを持ち込んで、整備工場にいろいろと交換を依頼しました!
■ 今回の持ち込みパーツ一連
RockAutoなどで買い漁ったアメリカからの輸入パーツたち。円安が響きますが、国内で純正パーツを買うよりは遥かに安く済みます。
【主な交換部品リスト】
・アンカー 2909 モーターマウント ×2(約6,160円)
・マーレ OS32241 オイルパンガスケット(約6,488円)
・カルドーネ 661009 CVアクスル(約7,679円)
・シェフラー B2010 アクスルシャフトベアリング(約753円)
・ドーマン 926808 デフカバーガスケット(約1,448円)
・メリング M29517 オイルストレーナーガスケット(約301円)
・SKF B2010 アクスルシャフトベアリング(約1,621円)
本命のCVアクスル交換に合わせ、念のためインタミディエイトシャフトのシールとベアリングも交換を依頼。しかし、右側は部品ミス(SCH208だった…)により既存パーツを再利用してもらうことに。また、右ハウジングの液体ガスケットからオイル漏れがあったため、今回はしっかりガスケット化してもらいました。
フロントデフを動かすついでに、エンジンオイルパンガスケットも交換。オイルストレーナーのOリング交換は……なんと忘れられてしまいました(笑)。まぁ、そこまでバラすならとエンジンマウントもリフレッシュできたのでヨシとします!
しかし、肝心の「ゴー音」はやはり消えない。 しなくなった?ときもある気がするけれど、謎は深まるばかり。次はUジョイントを換えてみて、それでも駄目ならデフ内部。そうなったら諦めモード突入です……。
■ 【追記】デフを疑いつつ、まずはペラシャを抜いてテスト
「やっぱりデフだろうな」と思いつつも、まずは原因を切り分ためにフロントのプロペラシャフトを抜いてみることにしました。
作業はスロープジャッキを使って潜り込みます。十分いけました。
フロント側のブラケットを取り外し、ペラシャをバールで少しずつずらしていきます。
トランスファー側はブーツのバンドを切って引き抜きます。抜いたトランスファー側を覗いてみるとこんな感じ。そのままで良さそうです。
そういえば、2H(二輪駆動)モードにしていても手では回りませんでした。フロント側はこの状態のまま。フロント側は手で回りました。
タホは2Hモードでも、走行時はフロントプロペラシャフトが連動して回る仕様になっています。トランスファー側の軸外径を測ると43mmでした。
外したフロントプロペラシャフト。構造さえ分かれば案外簡単に外れてくれます。
後で戻すときのために、フロント側にはマーカーをつけて同じ位置に戻せるようにしておきます。さて、この状態でテスト走行してみたところ……なんと静かになりました!
Uジョイントを直すまではしばらくこのまま(FR状態)でいきましょう。2Hで走るだけならこれでも大丈夫なはずです。トランスファー側のジョイントはクルクル回っていましたが、ペラシャを取り付けて負荷をかけるとデフ側のベアリングが鳴る構造だったのかもしれません。
一応、外した部分はゴミが入らないようにビニールとテープでぐるぐる巻きに保護しておきます。
■ 走行21万7,000キロ時点:CVシャフトを外してさらに切り分け
……と思っていたのですが、21万7,000キロ時点、まだ時折「ゴウゴウ」と鳴ります。 特に時速40kmあたりのアクセルOFF時に顕著です。そこで、今度は新調したばかりのCVシャフト(ドライブシャフト)を一回外して検証してみることに。
CVシャフトを完全に外すにあたり、以前取り外した「古いCVシャフト」を部品取りとして利用します。
ブーツを取り去り、クリップを外して分解しておきます。
そして、こないだ車検の時に整備工場で換えてもらったばかりの「新しいCVシャフト」をDIYで取り外します。
当然ですが、まだ新品同様にピカピカです。
一応、インタミディエイトシャフト(中継軸)が脱落して外れてこないようにワイヤーでしっかりと固定しておきます。
そして、さきほどバラした古いCVシャフトの「ハブ側(アウタージョイント)」のパーツだけを取り付けます。これを取り付けてハブベアリングを締め付けておかないと、走行中にホイールのガタつきや最悪ハブ脱落に繋がるので必須の工程です。
新しい方のナットを使ってガッチリと締め付けました。
ついでに、これも最近換えたばかりなのに何故かもう千切れていたスタビライザーリンクのブッシュも交換。今度は長持ちするように入念にグリスを塗りたくっておました。
逆側もまったく同じ要領で作業。こっちはタイラップ(結束バンド)で固定。
これで走ってみると、「とーぜん無音になりましたとさ」ということで異音は見事に解消!やはりフロントデフの回転部分が原因で間違いなさそうです。ただ、この切り分け作業は「タイヤを浮かせないとデフが抜けない」のでいちいち面倒ですね(笑)。
原因が確定したので、あとはフロントデフ本体を下ろして分解し、ダメになっているであろう部品(たぶんテーパーベアリング)を交換してオーバーホール、そして車体に書き戻して再び4WD化する計画を立てます。ちなみに2駆(FR)モデルだとフロントはコイルスプリングらしいですが、4駆は構造が複雑で大変です。
■ 追記(2026年1月):ついにフロントデフを下ろす!
引き延ばしていましたが、いよいよ重い腰を上げてフロントデフ本体を下ろする決意を固めました。
下ろしてみると、長年のオイルと泥が混ざり合ってえらいヘドロ状態になっています。
変えてたんですけどね、ダメになっていたみたいです。
ここの足回りのアーム類が邪魔をしてすんなり外れてくれません。仕方が無いので、一度地面にタイヤを着地させ、ハンドルを左に思いっきり切ることでアームを逃がしました。そこから知恵の輪のように格闘して、なんとか無事にデフを下ろすことに成功!ジャッキとウマがあればもっと簡単です。
デフがすっぽり抜けて、お腹の下がすっきりしました。
ついでに取り外していたスキッドプレートも綺麗にして元に戻しておきます。新しく交換する用の各種ベアリングキットもとりあえず注文完了。ここからはのんびり打ち替え作業を進めていこうと思います。
届いたデフのマスターベアリングキットと、プロペラシャフト用のUジョイント(1個)。
まずはデフケースの外側にこびりついたヘドロを落とすため、クレンザーとブラシを使ってゴシゴシと丸ごと水洗い。綺麗になると一気にやる気が出ますね!
■ 追記:Uジョイントの交換作業へ
デフの前に、まずはプロペラシャフトのUジョイント(ユニバーサルジョイント)の交換に着手します。
ファクトリー出荷状態のノーマル(純正)ジョイントなので、固定に樹脂(プラスチック製インジェクションシール)が使われています。これを抜くためにバーナーで容赦なく炙ります。
熱していくと、中からストッパー代わりになっていた樹脂(ロウのようなもの)がニョロニョロと溢れ出てきます。GM車お決まりの光景ですね。
樹脂が抜けたら、ベアリングキャップの周りに適当なサイズのソケットレンチをあてがい、ハンマーで叩いて押し抜いていきます。
この作業を4箇所すべて行い、ヨークから古いUジョイントをバラバラに分解完了。
溝の内部に溶けたプラスチックの残骸(ロウ)が詰まっているので、再度バーナーで少し焼いてからワイヤーブラシでゴシゴシと綺麗に掃除します。ここをサボると新しいクリップが嵌りません。
綺麗になったら新しいスペーサー(ワッシャー・クリップ)付きのジョイントを組み込んでいきます。
キャップ内のニードルベアリングがバラバラに脱落しやすいので、十字の軸をしっかり挿した状態を維持しながら、慎重にソケットを当てて叩き入れます。……実は途中でニードルが1本折れちゃいましたが、気にせずそのまま進みます(笑)。
今回用意したのは、後からメンテナンスができるグリスニップル(注油口)付きのタイプです。
手元にあった黒いモービル系のグリスをガンでムニゅーっとたっぷり注油。クリップを付けた後に動きが硬い場合は、ヨークの周りをハンマーで軽く衝撃を与えてあげるとセンターが出てスムーズに動くようになります。反対側のフロントデフ側はUジョイント自体がまだしっかりしていたのと、両方換えると部品代が1.6万円を超えちゃう(税回避)ので今回は見送り。手で触ってカタカタと頼りなく動いていたジョイントが、交換後はヌルヌルとした絶妙な抵抗感に生まれ変わりました!
■ 最終追記:フロントデフ解体、ついに「犯人」を発見!
ここからは、インタミシャフト(インターミディエイトシャフト)側をバラしていきます。
元通りに組み付けるときのために、各部品の配置や向きをしっかり記録しておきます。
そして、いよいよデフケースをパカッと割りました!
内部の構造はこんな感じになっています。
慎重に中からギアを取り出していきます。続いて、下ろしたフロントデフの分解を進め、サイドベアリングのインナーレースを抜き取ります。ピックアップツールで簡単に取れます。
見てください、片側のベアリングレースの「かじり(虫食い・剥離)」が凄まじいことになっています。 長年鳴り響いていたあの不快な「ゴウゴウ音」の犯人は100%これですね!
ちなみに、もう一方の逆側のレースはそれほど酷い状態ではありませんでした。やはり荷重のかかり方や個体差で片側にトドメが刺さっていたようです。残る一部のベアリングは手持ちのプーラーではどうしても抜けなかったので、無理せず専用の工具を新しく買い足そうと思います。完全復活まであと少し!
前回(あるいは途中で)作業が止まっていたベアリング外しですが、専用の工具を新しく入手したので、無事に外すことができました!
外してみて確認したところ、ティムケン(TIMKEN)製のベアリングが付いていました。
情勢に乗って、逆側のベアリングも無事に外すことに成功。
ちなみに、ここのナットに使用するソケットサイズは「1-1/4インチ」です。
Amazonで急遽購入し、エアーインパクトレンチを使って一気に回したら無事に外れてくれました!工具サマサマですね。