アメ車に乗っていると、「もっと良い音を!」と社外のストレートサイレンサーに手が伸びるものです。私もその一人で、最初は汎用のストレートタイプに交換して楽しんでいました。
しかし、色々試した結果、結局は「クワイエットフロー(チャンバータイプ)」に戻すことに。単なる「静音化」ではない、排気効率と脈動のバランスについての備忘録です。
定番のフローマスターとの違いは
フローマスター: 内部に複数の「チャンバー(部屋)」がありますが、音を消すことよりも、特定の周波数を共鳴・増幅させて「あの音」を作り出すことに特化した「共鳴型」に近い考え方です。
クワイエットフロー: 名前通り、消音室の中で音波を衝突させたり膨張させたりして、エネルギーを減衰させる「消音重視型」のチャンバー構造です。
作業の様子:サイレンサーの比較
現在ついているストレートサイレンサーです。短い分延長パイプを継ぎ足してます。高速移動が多いのでフケがいいだろうとバイク乗りの私は考えていました。

後ろ側からの様子

前側からの様子
ストレート構造 vs チャンバー構造
今回比較したのは、抜けの良い「AP製ストレートサイレンサー」と、中古状態でついていたタホ用「クワイエットフロー」です。
上がAP製、下がクワイエットフロー 左から入って右に抜けるサイドイン・センターアウト
なぜ「クワイエットフロー」に戻したのか
ストレートタイプに交換した当初は迫力のサウンドで満足していましたが、ふと疑問が浮かびました。「排気脈動を活かせず、逆にパワーロスしているのでは?」と。適切な排気脈動によりポート排気を促します。極低回転から中回転まで効果があり、タホの場合は3000rpmくらいまでらしいのでほぼ100%通常使用の域です。
チャンバー構造のクワイエットフローに戻したことで、当然ながら音はジェントルになりました。街乗りでのフィーリングは劇的な変化こそないものの、エンジンが本来持っているトルク特性を取り戻したような感覚があります。
今回の教訓とこれから
音も大事ですが、アメ車の大排気量エンジンには、やはりチャンバータイプが作り出す「いい音」がある気がします。
これで少しでも燃費が良くなれば御の字ですが、何より「自分の理論で組み直して確認する」というプロセスこそが、この趣味の醍醐味です。
[備忘録] APマフラー換装時のパイプ構成
今回、後ろのパイプも一度外してクリアランスを調整。次に同じ作業をする時のために、延長パイプの長さをしっかり記録しておこう。
うるさいチャンバータイプもありました。
AP製マフラーを購入した際のパイプ構成や延長パイプのサイズなどは、次回の作業に向けてしっかりメモしておこうと思います。
マフラー交換後の燃費検証
気になる燃費についてですが、交換前が郊外走行で「5.8km/L」だったのに対し、交換後は「6.1km/L」へと向上しました。
微増ではありますが、数字としてしっかりと変化が出たのは収穫です。ただ、正直なところ「もう少し伸びてくれてもいいのにな」というのが本音。やはり大排気量エンジンの常として、マフラーの消音構造による排圧の変化だけでは、劇的な燃費改善とまではいかないようです。
とはいえ、排気脈動を適正化したことでエンジンの吹け上がりには納得感が出てきました。次は吸気系や点火系など、他の要素も絡めてトータルで効率化を狙っていくしかなさそうですね。気にしたら負けと思われそうですが、アメ車の燃費向上への挑戦はまだまだ続きそうです。
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