2018年6月25日月曜日

【Buell XB9R】充電不良を根本治療!MOSFET式レギュレーターへ流用スワップ修理

Buell(ビューエル)オーナーにとって、避けては通れない悪夢のトラブル……それが「突然の充電不良(レギュレーターパンク)」です。

今回は、大雨の朝に発生した突然の不動から、原因究明、そして対策の定番である「他車流用MOSFET(モスフェット)型レギュレーター化」までの全記録をブログにまとめました。同じトラブルで悩むライダーや、他車流用で安く確実に対策したい方はぜひ参考にしてください!


1. 悪夢の始まり:大雨の朝に突然の充電停止

2018年6月、大雨の朝の帰宅時のことでした。会社帰りには普通にエンジンがかかったものの、途中で立ち寄ったコンビニで再始動しようとすると「カカカッ……」とスターターリレーが鳴くばかり。明らかにバッテリーが弱っています。

なんとか押しがけ(ジャンプ)等でスタートして帰宅したものの、そこからは二度と目覚めることはありませんでした。

まずは電圧チェック

「アメ車特有のレギュレーターパンクかな?」と思いつつ、まずはテスターを当てて充電量と配線のチェックを行います。

  • エンジン停止時:12V
  • アイドリング時:12V
  • 回転数を上げても(吹かしても):12V

見事なまでに何も変わりません。やはり完全に充電がストップしています。


念のためメインヒューズを確認してみましたが、切れていませんでした。


2. 配線の確認と原因の発見

本格的に原因を探るため、スプロケットカバーをオープンします。


配線が奥に隠れているため、アンダーカウルも外す必要がありました。外車DIYあるあるですが、アクセスするまでが少し面倒ですね。

忘れないよう、バラす前に配線の取り回しをスマホで細かく記録しておきます。


配線はところどころタイラップ(結束バンド)でガッチリ束ねられていました。

ジェネレーターの無事を確認

カプラーを外して、ステーターコイル側からのAC(交流)電圧を測定します。もしここが死んでいると、最悪プライマリーカバーを開けて高額なオルタネーター交換になるので超ドキドキです……。

結果、しっかり発電されていました!よかった! 最悪の事態は免れました。

(画像:問題のACカプラー部)

原因発覚:配線の被覆がペロリ

さらに細かく見ていくと、レギュレーター側のカプラーの根元付近で、配線の被覆が破けて中の銅線が完全にむき出しになっていました。

大雨の日にショートした原因は間違いなくコレです。高価なレギュレーター本体を買い換える前に、まずはこの配線を補修して直るか試してみることにしました。


3. 執念のコネクター分解とハンダ補修

Buellに使われているこの防水コネクターは、信頼のドイツ製カプラー(DEUTSCH社製)。刻印を見ると大電流用の「DTPシリーズ」のようです。

ピン(端子)を新調したかったのですが、日本の普通のショップやホムセンにはまず売っていません。海外から個人輸入すると時間がかかるため、今回は既存のカシメ端子をなんとか再利用して繋ぎ直す方向で進めます。


誤配線防止のため、空き位置のメモを取り、配線にタグをつけておきます。(ステーターからのACなので順不同のはずですが念のため!)


裏側の防水パッキンと、内側のプラスチックストッパーを精密ドライバー等で慎重にこじって外していきます。


被覆がダメになった部分をニッパーで切り落とし、新しくワイヤーストリッパーで剥きます。

剥いた太い銅線同士を互いにしっかり絡め、半田ごてでハンダを流し込みます。……が、発電系の銅線が太すぎて熱が逃げてしまい、なかなか綺麗にハンダが流れてくれません(汗)。大容量の半田ごてが欲しくなる瞬間です。

なんとか結合させたら、熱収縮チューブをヒートガンで炙って絶縁・保護します。ただ、ガッチリとはんだ付けしたせいで配線のフレキシブルさ(柔軟性)がゼロになってしまいました。振動の激しいBuellだけに「走行中にパキッと割れないかな?」と一抹の不安がよぎります……。

仮組み&テスト電圧測定

太くなって硬くなった個々の配線をカプラー内に収めるのにかなり手こずりましたが、マニュアルを見ながら見よう見まねで復元完了!

期待を込めてエンジンを始動し、再度バッテリー端子で電圧を測定してみます。

アクセルを吹かした時に「15V弱」をマーク!
「ちょっと電圧多すぎる(過充電気味)な気がするけれど、ひとまず12V固定じゃなくなったし修理完了!」と、この時は満足していたのですが……これがさらなる悲劇の引き金になるとは知る由もありませんでした。


4. わずか2ヶ月で再発、そしてレッカー移動へ…

補修からわずか2ヶ月後の8月。またしても出先で突然のバッテリー上がりを起こし、ついにレッカーを呼ぶ羽目になりました。

「この前ハンダ付けした配線がやっぱり割れてダメになったか?」と思いつつバラしてみると、なんと新設したACカプラー自体がドロドロに焼け焦げて融解していました!

(画像:無惨に焼け焦げたジェネレーター側とレジスター側のコネクター)

前回、断線しかけていた部分を繋ぎ直したことで通電抵抗が変わり、大電流が一気に流れたのが純正レギュレーターにトドメを刺したようです。完全にレギュレーター本体がパンク(死亡)しました。

ジェネレーター(ステーター)単体でのAC発電はまだ生きているようなので、ここからの延命策として、ホームセンターで急遽3極カプラーを購入して繋ぎ、レギュレーターの出力を測ってみましたが……ほぼゼロ。本体交換が確定しました。



(短くなったレギュレーター側の配線を少し延長してテストした様子)

(お疲れ様でした……取り外した純正レギュレーター/レクチファイヤ)


5. 対策の定番:国産他車流用で最強の「MOSFET型」を導入!

純正のレギュレーター(オープン型/チープな旧世代)を買い直しても、また熱や大電流でパンクするのは目に見えています。そこで、バイク界の定番カスタムである新電元製の高性能「MOSFET(モスフェット)型レギュレーター」を流用することにしました!

MOSFET型は従来型に比べて発熱が圧倒的に少なく、電圧が非常に安定するのが特徴。まさに最強の電装系対策です。

今回は、オークションでCB1100EXの中古純正品(新電元製:型番FH020AA)を約3,000円でゲット。さらに、接続用として同オクで「MOSFET型レギュレター用カプラー(新電元FH012/FH020等適合)」を1,000円ほどで手に入れました。合計4,000円。純正新品を買うより遥かに安上がりです!



(新電元のFH020AA。程よい使い込み感がある=偽物(中華コピー)ではなく、国産車外し本物の証拠です!)

こだわりの設置場所変更

設置場所はいろいろと悩みました。純正位置は「フロントタイヤからの水跳ね」をまともに喰らい、かつ「エンジンからの熱」もダイレクトに受けるという、精密電装部品にとっては最悪の環境です。

また、プーリーカバー内は配線が多くて熱がこもりそうなので、トラブルが起きやすい「発電カプラー」は絶対に外に出したい……。

検討の結果、シート下バッテリ上のこの位置に決定!リヤのブレーキマスターカップを少し移動させる必要はありますが、ここならレギュレーターの寿命を大幅に伸ばせます。

配線を繋ぎ、いざ緊張の電圧チェック……!

アイドリングでも吹かしても、きっちり安定して15V弱(理想値)が出ています! さすが新電元MOSFET、完璧な制御能力です。


⚠️ 初歩的大失敗!作業時はアレを外さないと死にます

実は、今回の作業中に大失敗をやらかしました。

出力側の配線加工をしている最中に、工具をうっかり接触させてしまいバチッ!と短絡(ショート)。一瞬でメインヒューズがぶっ飛びました……。

Buellのメインヒューズは少し特殊な大容量タイプ(スローブローヒューズ等)のため、そこらのカー用品店には置いてありません。慌てて知り合いの自動車修理工場に泣きついて、なんとか在庫を分けてもらって事なきを得ました。もし無かったらここで数日間不動車でした。

「電装系をいじる時は、横着せずに必ずバッテリーのマイナス端子を外すこと」。身に染みる初歩的ミスでした。皆さんは絶対に真似しないでくださいね!

ヒューズ交換後、市街地を30分ほどテスト走行。今のところ電圧降下もなく絶好調!完璧な対策になりました。

レギュレーターの発熱はギリ触れる程度に維持。
ここはシートカウルに穴が開いており、一応風が通るはずなので平気と思われます。

ただ、MOSFET型はレギュレーターの発熱が少ない代わりに、ジェネレーターに余剰電力を捨てさせるらしく、今度はジェネレーターが焼け切れなければいいですが……。

配線はこんな感じ。

カバーしたところ。


追記:

車検明けの一発目、通勤の帰り道。
エンジンチェックランプが点灯!

家が近かったのでそのまま帰宅したものの、明らかにバッテリー不足な症状でした。
エンジンを切ったら再始動できないほど電圧が低下していて、ひとまずECMSPYでトラブルコードを見てみることに。

「バッテリーボルテージ Too Low」
そりゃそうだよね……。

一応充電・発電もしてるはずなので困ったなと思い、「放熱がうまくいってないのかな?」とカプラーを抜いて位置をずらせるか試そうとしたところ、すんなり抜けすぎた。

もしやと思い、思い切り押し込んだら「カチッ」とな。
……刺さり不足でした。間抜けすぎる。

これが正しい状態。
だいぶ奥まで刺さって、ちゃんと爪も噛んでいる。よかったよかった。


さらに追記:

その後、電圧計を付けたものの、走行中に11V以下になってしまった。
全然充電されていないのでテスターで測定。

レギュレーターからは14Vの出力が出ているので、原因はカプラーの焼け(接触不良)の問題と判明。
手でぐりぐりすると正常に充電されるものの、いつ断線してもおかしくないので交換することにしました。

オリジナルのカプラーを外して配線を剥く。

エーモンの2極カプラーに交換。
無事に14V出るようになりました!

防水カプラーじゃないのが少し心配ですが、逆に放熱はバッチリのはず!

2018年6月19日火曜日

ZZR1200 ラジエターセラコート NUTECクーラントを試す

2018夏前にクーラントを激安のからワコーズのヒートブロックにでも仕様と思いバイク屋に尋ねたところNUTECから冷却水が出てるとのこと。
1L透明か18L青しかないみたいでZZR1200は4Lほど使うので当然18Lを購入。
定価で2.7万円とかだった気がするがワコーズ買うよりいいんじゃないかな?ワコーズは2Lで5000円ほどだと思った。
それより冷却したいのならセラコートを進められた、なんでも夏の鈴鹿ストレート200km/hに4℃下がるらしい。なるほどわからん。
抜いてしまうのならラジエター外すのもそんなおっくうではないのでついでにお願いした。


またお世話になるのは静岡県掛川市のシャシテック
http://www.chassistech.jp
NUTECも購入可能


個々のドレンから抜く


希釈して使う安いクーラントを抜く
もうずいぶん変えてない


ラジエターキャップを外すとドレンから排出される


現在の走行距離 88596km


抜けたらラジエターASSYを外す


補器類を外して単体に


ちょと水洗いしといた


2年後の車検は通さず全バラにしてのんびりレストアするつもりなので
SP忠雄管を外す


エキパイ外した状態


ファンスイッチのOリングが単体で出ない


仕方ないので汎用品を探そうと測ってみる
 

φ1.5mm


外形直径21mm


内径17.5mm
で探したが無かったので再利用した
ついでにドレンガスケットも買いたかったが再利用


お蔵入りとなったトリックスターのチタンを付ける


ちょっと掃除
 

ラジエターをシャシテックで剥離する
目に詰まった塗膜を取るのが大変だった
エアで飛ばす
  

店主がサンドブラスト中
 

これが噂のセラコート


店主自ら塗装中


塗装完了
色はお任せでシルバーになった
多分黒はいっぱい使うんだろう、空冷Zのシリンダーとか


目部分拡大


トリックスターを装着する準備
ガスケット新調


メッシュも管スプレーで塗って補器類装着


ラジエターファン装着


上のプラ板の参考写真
毎回つけ方がわからなくなる


装着状態
かなり苦労する
先にラジエター下のステーをフレームに停めとくのが吉
前回つけたときにホーンが干渉してたみたいでラジエターが少し削れてた
漏れてな無いがアブナイアブナイ
5000回転で出てたびびりおんこれだったのか


横から


NUTECの18L冷却水


ZZ-91Rというものらしい18L青
4Lほどラジエター部に投入、残りはリザーバータンク
漏れないことを確認する


テスト走行時センタースタンドストッパーが付いてないのに気づいた
トリックスター純正品を装着
効果のほどは、、、まだわからないので気づいたら追記する