2021年1月19日火曜日

【2000円ジャンク】Sapphire R9 390X 8GBを修理!爆熱90度エラーからファン結線&グリス塗り替えでベンチ完走させるまで

ヤフオクを見てると、PCパーツって本当に高いですよね。

古いCPUもグラボも、「もうちょい出せば同等以上の新品が買えるのに…」と不思議になります。古くてジャンクなのに、新品の8割くらいの値段がついていることもザラです。

そんな中、ようやく納得の行く値段でSapphire R9 390X 8GBが出ていたのでゲットしました!

お値段は2,000円。「ジャンク、部品取りに」的な説明文のみの商品です。どうせどれを買ってもジャンクみたいなものですし、この価格なら大納得です。

早速、AMDマシンに取り付けてみました。すると、意外にもすんなり起動!

しかし、モンスターハンターのベンチマークを回してみると、途中でエラーを吐いて強制終了してしまいました。温度を確認すると上昇率が激しく、一気に90度ぐらいまで達していたので、原因はグリス切れっぽいです。あと、ファンがもの凄くうるさかったのも気になります。

というわけで、バラす準備を始めます。バックプレートがついているのは嬉しい仕様ですが、分解するときはちょっと邪魔ですね(笑)。

開けてみると、カチカチに固まったサーマルシートが1枚ついていました。

基盤にある謎の「Sスイッチ」。ググっても情報が出てこないのですが、おそらくOC(オーバークロック)モードの切り替えスイッチか何かでしょうか?

全体的に妙に湿っぽい感じです。サーマルパッドから染み出したオイル(油分)でしょうか。

ヒートシンクを外していきます。ブラケット側のネジも2箇所外す必要がありました。

かなり硬着していましたが、慎重に剥がすことに成功。

案の定、グリスは完全にカピカピに乾燥しています。

ファンもバラバラに外しました。

が、ここでトラブル発生。ファンのツメ(根本)が1個だけ折れて残ってしまいました…。

サーマルコンダクティブシート(サーコン)にも1箇所破れを発見。

【追記:ここから組み立て編】
必要なパーツやケミカル類が揃ったので、組み立て作業に入ります!

まずは定番、KUREのエレクトロニッククリーナーを使って基盤をきれいに洗浄します。

続いて信越化学のシリコンを周囲にたっぷり塗りたくります。

コア部分には、家に余っていた定番のサーマルグリスを用意。

ヘラを使って丁寧に塗り広げていきます。

ファンのベアリング部分には、潤滑剤の最高峰「ベルハンマー」を注油しておきます。

根元が折れてしまったファンは使い物にならなかったため、諦めて残りの2つのファンだけでとりあえずテストすることにしました。

一番端っこ、電源周り(VRM)のファンが無いという、ちょっと心許ない状態で組んでいます。

まずはMHF(モンスターハンターフロンティア)のベンチマーク。少しダウンクロック設定にすることで、無事に最後まで完走しました!

続いて激重なFF15のベンチマーク。 若干ブロックノイズが出始めて画面がおかしくなる場面もありましたが、こちらもダウンクロック状態のままなんとか完走。

ベンチ中のPC内部の状態と、温度周りのログです。やはりファンが足りないせいか、温度がちょっとマズい領域に突入しています。

安全マージンをとるため、AMDの管理コンソールから少しコアクロックを落とす(ダウンクロック)調整を入れました。

続いてPassMark(パスマーク)のグラフィックス書き出しテストを実施。

さらに3DMarkのFire Strike(ファイヤーストライク)もテストしていきます。

やっぱり2つのファンだけでは冷却が追いつかず運用は厳しそうだったので、追加で新しいファンを購入しました。サイズは85mmの4pinタイプです。
当然、古いR9 390X専用の交換ファンなんて売っていなかったので、計測して汎用品をチョイス。ただ、届いてみたら案の定コネクタの形状が違っていたため、配線を直接ハンダして熱収縮チューブでガチガチに結線させました。男の力技です。

ファンが3つに復活した状態で改めてFF15ベンチマーク。設定「高品質」でのスコアは「3976」。特別良いスコアというわけではないですが、エラーを吐かずにきっちり完走してくれました!

お次のMHFベンチマークも、今度はダウンクロックなしの「定格クロック」で難なく完走!冷却は正義ですね。

おまけとしてCinebench(シネベンチ)も回してみました。こちらはOpenGLのテスト結果です。

さらにBiosからCPUを15%ほどオーバークロック(OC)させてみます。

なぜか一回エラーを吐いてヒヤッとしましたが、その後は特に問題なく平気でした。

もう一回シネベンチのログをとります。

最後に、もう一度FF15ベンチマーク!スコアが若干アップしました。2,000円という価格を考えれば、これだけ動けば上等すぎる結果でしょう!

ただ、現在の環境だとCPUの「FX-6300(6コア)」がボトルネックになっていて足を引っ張っている感がすごいです。グラボが息を吹き返したぶん、次はCPUを8コアのモデルに換装したいところですね。

 

2021年1月12日火曜日

【22万キロの真実】シボレータホ(2001)のリアデフオイル交換。G80型イートンロッカーにLSD添加剤は「逆効果」だった話。【GMT800】

【14万キロ到達】愛車のポテンシャルを引き出す、至福のメンテナンス時間

10万キロで手に入れたこの車。どれだけガレージの機材や工具が充実しても、自分で手を動かして愛車を調律する時間は、男にとって最高の贅沢ですね。

前オーナーがデフオイルを交換したという情報もありましたが、やはり自分の目でコンディションを確認してこそ、本当の安心感が手に入ります。というわけで、さっそく作業に取りかかりました。

実際に抜いてみると、ご覧の通り結構きれいな状態でした。前オーナーがしっかりとメンテナンスに手をかけていた証拠ですね。それほど遠くない過去に交換されていたようです。ありがたいことにドレンボルトがある年式ですので、余計な手間をかけずスマートに作業を進めていきます。

今回用意したのは、安心と信頼のトヨタ純正「ハイポイドギアオイルLSD」。オイル差しに入れ替えて、地道に、かつ確実にデフへと注入していきます。こういう細かな道具を使いこなして愛車をケアする時間こそ、大人の趣味の醍醐味です。

ついでにエンジンオイルフィルターもACDelco(PF46E)へと交換しておきました。いつもは付き合いで三菱のディーラーでエンジンオイル交換をしていますが、持ち込みのフィルター交換工賃が2,200円というのは、ちょっと割高に感じてしまいますね。自分の時間とコストのバランスを考えたら、サクッと自分でやってしまうのが一番効率的で賢い選択です。


【追記】時を経て22万キロ。知識のアップデートでさらに愛車とシンクロする

お気に入りの相棒と走り続け、メーターは22万キロを突破しました。ここで、機械の仕組みについての面白い、そして重要な事実に気づくことになります。

メカニズムを知ると納得:なぜG80にLSD用オイルは避けるべきなのか?

この車が搭載している「G80(イートン・ロッカー)」のデフロック機構。これは一般的な、クラッチ板の**「滑らせない摩擦」**で制御するLSDとは根本的に仕組みが違います。**「物理的な爪(ラッチ)をガチッと引っ掛けて強制ロックする」**という、非常にソリッドな構造なんです。

  • LSDオイルの特性: クラッチ板がスムーズに、かつ適度にいなされる(滑る)よう、特殊な摩擦調整剤が配合されています。
  • G80への影響: オイルが「滑らかに効きすぎる」せいで、本来ガチッと噛み合うはずのロック機構がツルッとスルーしてしまい、**「デフロックが作動しにくくなって空転し続ける」**という現象が起きることがあります。

「なるほど、だからあのオイルはダメだったのか!」と、LSDの種類や構造を勉強して初めて深く納得しました。こういう知識が増えていくのもDIYの楽しさですね。さっそく最適なオイルへと入れ替えていきます。

ですが、G80に適した「LSD非対応(摩擦調整剤なし)」の仕様がなかなか見つからず、今回セレクトしたのはRAMCO(ラムコ)のGL-5(75W-90)です。こちらはLSD対応品となっています。アマゾンにはありません。

RAMCO ギアオイル GL5 75W90
ギアオイル GL5 75W90 4L 100%鉱物油 RAMCO ラムコ 75W-90 gear oil HPギア オイル RM-GL575904L 送料無料

ちなみに色々と調べているときに見つけたのですが、RESPOのRタイプ(写真下)は、余計な摩擦調整剤が一切入っていない「添加剤なし」の、まさに我が家のデフにとって狙い目の一品でした。

メーカーの技術情報がこちらです。

つまり、余計な添加剤が含まれていないストレートな仕様でありながら、価格もリーズナブルで非常に基本性能が高い名作オイルです。有名な高級ブランド名ではなく、本質的なスペックと実用性で物を選ぶのが、賢い大人の選択ですね。

ほかにもLSD対応の記載がなかったオイルをいくつか。

AC Delco ギアオイル - 10-4122 はなぜこんなに入手性が悪いのでしょう?

ちなみに、モノタロウなら10%OFFデー(木曜日)をしっかり狙って仕込むのが、スマートにガレージライフを楽しむコツです。

【リアデフオイル交換の実施】

実はフロントデフに関しては、現在唸り音(異音)のトラブルシューティングのために一時的に取り外してあります。こうした不調すらも「次のカスタムや修理の楽しみ」に変えられるのがDIYの良いところ。今回はリアデフの交換に集中します。

抜いてみると、やはりそれなりに黒く汚れていました。定期的なリフレッシュの重要性を実感します。

ガレージに保管していた前回のトヨタ純正オイルの残りと、今回用意した「RAMCO(ラムコ)」を合わせようとしましたが、トヨタ側は1Lも残っていませんでした。

というわけで、手元の在庫を無駄なく使い切るために今回はブレンド(ちゃんぽん)で投入します。

ベースとしたRAMCOのデフオイルは、非常にリーズナブルでコストパフォーマンスが抜群です。RAMCOを残り約1.5Lほどしっかり注ぎ込んで、無事に作業完了です。

交換後の体感的な変化ですか? 正直なところ何も変わりません(笑)。
ですが、それで良いのです。正しい知識に基づいて、見えない駆動系が「完全に正解のセッティング」で満たされている。この見えない自己満足と心の余裕こそが、大人のガレージライフの最高の魅力ですね。


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