2021年12月20日月曜日

【体験談】新生児聴覚スクリーニング検査でリファー(再検査)から精密検査(ASSR)で「問題なし」になるまでの全記録

こんにちは!今回は、初子が生まれたばかりの頃に経験した「新生児聴覚スクリーニング検査」での再検査(リファー判定)と、その後の大きな病院での精密検査について、当時の体験談をシェアしたいと思います。

出産した分娩クリニックで行われた生まれてすぐの聴覚検査で、我が子は「リファー(refer:要再検査)」という結果になりました。
「耳が聞こえていないかもしれない」という文字が頭をよぎり、ネットで検索を繰り返しては、不安で眠れない夜を過ごしたのを覚えています。

同じように「リファー」と言われ、今まさに不安な気持ちでこのブログを読んでいる親御さんへ、一例として我が家が辿った検査の流れや、お医者さんから聞いたお話が、少しでも不安を和らげるヒントになれば幸いです。

1ヶ月健診から、大きな病院への紹介状

クリニックでの1ヶ月健診の際にもう一度検査をしてもらいましたが、やはり結果は変わらず再検査の判定。
そこから、大きな総合病院宛ての紹介状を書いてもらい、精密検査を受けることになりました。

紹介状を持って1ヶ月後に初めて総合病院に行った日は、てっきりその日にすぐ精密検査をするものだと思っていたのですが、実際は「検査をするための事前の診察(耳の中に異常がないかのチェックなど)」だけでした。
その診察を経て、さらに半月ほど先の日にちでようやく本検査の予約を取ることに。病院が自宅から少し遠かったこともあり、何度も足を運ぶのは割と大変でした。

検査当日:親にとってもドキドキの「寝かしつけミッション」

検査にあたり、病院側からは事前に「当日はお腹を空かせた状態、かつ、できるだけ寝かさないようにして連れてきてください」との注意事項がありました。
赤ちゃんが動いてしまうと脳波がうまく測れないため、睡眠導入剤のシロップを飲ませ、お腹いっぱいでぐっすり眠った状態で検査を行う必要があるためです。

病院に到着後、まずは身長と体重を測定し、体重に合わせた量の睡眠導入シロップを調合してもらって飲ませます。
その後、防音室へ案内され、そこでお乳(ミルク)をあげて、全力で寝かしつけに入りました。

無事に我が子が寝てくれたところで、検査技師さんが登場。
ヘッドホンと、脳波を測るためのセンサーを頭部につけてもらい、親は一旦、退室します。
もし途中で起きてしまった場合、もう一度までなら追加でシロップを飲ませても良いとのことでした。

しばらくして、「途中で赤ちゃんが起きそう」とのことでママが防音室に呼ばれるハプニングもありましたが、無事にもう一度深く寝てくれて検査が終了。検査自体はトータルで2時間弱ほどかかりました。それから、医師による診断結果を待ちます。

1回目の精密検査(ABR):結果と、医師からの説明

当日行われたのは、おそらく「ABR(聴性脳幹反応)検査」と呼ばれるものだと思います。
渡された結果の波形データを見せてもらいましたが、素人目に見ても、左側の結果の「4」という波(脳波の第Ⅳ波のことでしょうか)が無いように見えました。

お医者さんからは、以下のような説明を受けました。
「まだ新生児なので、耳の中に羊水が残って詰まっていたりして、一時的に聞こえにくくなっているだけの可能性もあります。時間はさらに倍ほどかかりますが、音の高さ(音程)ごとに詳しく脳波を調べる再検査(ASSR)をしてみますか?」

親としては、はっきりと白黒つけて安心したかったので、「ぜひお願いします」と即答。また1ヶ月後に再検査の予約を入れました。

再々検査(ASSR):そして結果の診察へ

1ヶ月後の再々検査当日は、私が仕事だったため、おじいちゃん(私の父)に付き添いを頼みました。
お医者さんからは「時間がかかる」と脅されていたのですが、不思議なことに今回はなぜか1時間くらいでサクッと終わったとのこと。脳波をさっさとキャッチできてスムーズに進んだのかもしれません。

そして後日。今回の診察には子供を連れてこなくて大丈夫とのことだったので、私一人だけで有給をいただき、ドキドキしながら検査結果を聞きに行きました。

受け取った結果は、精密な「ASSR検査」のデータ。
お医者さんからの診断は、「最小の30dB(デシベル)の音量で、すべての音程でしっかりと脳波が反応しているので大丈夫、問題ありません」とのことでした!

その言葉を聞いた瞬間、それまでの肩の荷が一気に下り、診察室で思わず「……本当によかった!」と声が漏れてしまいました。

ちなみに、結果用紙のグラフにたくさん並んでいる「×」や「○」の記号。素人目には「×」があると何かダメだったのかな……と思ってしまいますが、これはただの測定チェック用のマークであり、不合格の「バツ」という意味ではないそうです(非常に紛らわしいですね笑)。

お医者さんからの大切なアドバイス

最後に、お医者さんからとても深く納得させられるお話を聞きました。

「この先、この子に限らず、成長にともなう中耳炎などの影響で、一時的に聴こえの発達が遅れることは誰にでも起こり得ます。その時に『生まれたときの検査が大丈夫だったから問題ないはず』と自己判断をして、受診や再検査をしないのは絶対にダメです。あくまで『今はしっかり聴こえている(OK)』ということを覚えておいてくださいね。」

なるほど、今回の結果に一喜一憂しすぎるのではなく、これからも我が子の発達の様子をちゃんと見守っていくことが大切なんだなと、親としての姿勢を改めて教えられました。

おわりに

新生児期の「リファー判定」は、聞こえにくさを決して見落とさないように、安全マージン(幅)をかなり広めに取って要再検査を出すように設計されているそうです。そのため、我が家のように精密検査を重ねた結果、「問題なし」となるケースも非常に多いと聞きました。

告知された当初は生きた心地がしませんでしたが、今同じ判定を受けて不安に押しつぶされそうになっている親御さんへ、一人の親の体験談として、この記録が少しでも事例の参考になれば幸いです。


2021年12月18日土曜日

【ハーレー不動】2005スポーツスターセルモーターが突然うんともすんとも言わない!「プランジャー摩耗」の罠と、最強のお守り「強制スタートボタン」のDIY装着レポート!

こんにちは!今回は、愛車のハーレーにある日突然襲いかかった、心臓に極めて悪いトラブル「セルモーター不動」の解決劇をお届けします。

しばらく前のこと、ツーリング先で再出発しようとしたら、突然セルがうんともすんとも言わなくなりました。インジケーターは光っており、バッテリー電圧は十分にあります。
「リダクション式のスターターだし、叩けば電気の接点が戻るはず!」と信じ、お気に入りの車体に傷がつくのもお構いなしに、工具の柄でセルモーターをガンガンと親の敵のようにシバいてみましたが、ピクリともしません……。

仕方なくコンビニの駐車場で、一人で寂しく「押しがけ」に挑戦するも、車重のあるハーレーは全くかかる気配なし。
絶望に暮れながら、バイクにまたがって右側に車体をグッと傾けた状態で(←ここが後々の伏線になります)必死に押したところ、奇跡的にセルが回り、無事に始動!

出先でエンジンを切るのが怖すぎたので、一度もイグニッションを切ることなくノンストップでそのまま帰宅しました。

後日、ガレージでコッパー(銅)ハンマーを使ってセルをコンコンと叩いてみたら、何事もなかったかのように無事に始動。やっぱり接点の固着(寿命)かな?と思い、そのまま次のツーリングに出かけたら、見事に無事完走。治ったのかな?とホッとしていたのですが、悲劇はそんなに甘くありませんでした。

翌日のショートツーリング先で、またしても同じ「セル無反応」が再発。
今度はハンマーセットを持参していましたが、いくら叩いても、擦っても、祈っても、セルは微動だにしません。駐輪場で途方に暮れていたところ、居合わせた親切なバイカーさんに「押しがけ、手伝ってくれませんか?」と声をかけました。
二人で息を合わせて押してもらい、一発で力強く始動!本当にありがとうございました、あの時のDトラッカーのライダーさん……(涙)。

トラブルシューティング:まずはリレーを疑って安価に交換

車屋の友人に相談したところ、「その形のリレーは、車用もバイク用も中身は全部いっしょだよ」とのこと。まずは一番安くて交換が簡単な「スターターリレー」から変えてみることにしました。

リレーを新品に変えてテストするも、結果は「やはりダメ」。
ボタンを押すと、リレーの「カチッ……」という小さな作動音が切なく鳴るだけです。

テスターを当てると、セルモーター本体まではしっかり電圧が来ている(っぽい)ので、セルモーターの内部接点である「プランジャーの摩耗」を疑うことに。
Webikeで安くて送料無料だった「スタータープランジャーリビルドキット」を購入しました!

プランジャーリビルドキット

いざ分解!マフラー装着状態でのギリギリDIY

分解を始める前に、ショートして大火花が散るのを防ぐため、バッテリーのマイナス端子は絶対に外しておきます。

セルモーターのカバーを開けるには、マフラーを外した方がスペースが確保できて楽なのですが、マフラー脱着はガスケット交換や排気漏れ対策が非常に面倒。
「横着しよう!」ということで、マフラーを付けたままの極小スペースで挑戦することにしました。

セルモーターカバーを固定している、六角のボルト3本を緩めていきます。
ここは普通のL字型レンチではマフラーに干渉して入りません。軸の長い「ロングドライバータイプ」の六角工具が大活躍してくれました。これがないと、マフラーを外さない限り作業は絶望的です……!(6mmか4mmだったと思いますが失念しました)

ハーレーなのでインチ工具を使ってリード線ナットを外そうとしていたのですが、薄型ナットへの引っかかりが非常に甘く、なめてしまいそうな感覚でした。
おかしいなと思いミリ工具を当ててみたところ、なんとピッタリ(12mmと14mmが必要でした)。アメ車整備あるあるですが、怪しい時はミリを当ててみるのが正解ですね。

衝撃の事実:リード線に苦戦していると、あるカプラーが……

マフラーの隙間からリード線ナットを外そうと四苦八苦していたその時。
視界の隅で、ひとつの黒いカプラーが不自然にぷらーんと垂れ下がっているのを見つけました。

ナットはミリ規格だった

「……ん? この線の相手先はどこだ?」
接続先を探してみると、セルモーターのすぐ下でした。

「これ、もしかしてスターターの信号線(トリガー線)じゃね……?」

そう。最初のトラブル時、車体を右側にグッと傾けて押した拍子に一瞬セルが回ったのも、傾けたことでこの「外れかけて接触不良を起こしていたカプラー」が奇跡的に一瞬だけ繋がったからだったのです。

つまり、不動トラブルの真の原因はプランジャーの固着ではなく、単なるカプラーの緩み(抜け)でした。

「でも……リビルドキットもう買っちゃったし、ここまでバラしたし。男ならオーバーホール(OH)を完遂するしかないな!」
ということで、予定通りプランジャーの交換作業を進めます(笑)。

こちらが新旧のプランジャーの比較です。
取り外した古いプランジャー(写真下)を見てみると、長年のスターター作動時の大電流によるスパークで、銅の接点部分にクッキリと深い段差(摩耗)がついていました。

信号線が真犯人だったとはいえ、このプランジャーの摩耗具合を見るに、遅かれ早かれ寿命で接点不良を起こしていたのは確実です。予防整備としては大正解のタイミングでした。

ネットの参考配線図を調べると、まさにこの線でした。実車では「緑色のライン」が入っている細い配線です。
「バッテリーからの極太のメインリード線以外に、当然スターターを作動させるためのトリガー信号線が繋がってるよな……。何やってんだ俺のバカ!」と激しくセルフツッコミを入れたくなりましたが、これも良い勉強です(笑)。

同じような「電圧はあるのにセルが無反応」という症状でお困りの方は、スターターを分解する前に、この緑ライン(信号線カプラー)が緩んで外れかけていないか、真っ先にチェックすることを強くお勧めします!

緊急時の最終兵器!「プランジャー強制スタートボタン」の到着と装着

リビルドパーツを組むのと同時に、もう一つ買っておいた「最終兵器」がありました。
それが、万が一スターターリレーやハンドル周りの配線スイッチが物理的に死んでも、外からソレノイド(プランジャー)を手動で直接グッと押し込んでセルを強制始動できる、魔法のカバーボタン「プランジャー強制スタートボタン(ソレノイドカバープッシュボタン)」です!

安物なのでてっきり安っぽいプレス鉄板のメッキかと思っていたら、まさかの「アルミ削り出しアルマイト加工」で、クオリティが高くてちょっとビックリ。

ボタン部分の防水Oリングがかなりキツキツだったので、スムーズに押し込めるようにシリコングリスを薄く塗布してから組み立てました。

ボタンのパーツを組む向きは、こちらの写真の通りです。

裏側から見ると、このような構造になります。届いた時に仮組みされていた向きが間違っており、「このままだとボタンを押した時に取れちゃうんじゃない?」と疑問だったのですが、分解してみたら組み方の順番が違っていました。海外通販ストアなどの商品説明写真でも逆向きに組んだ間違った写真を載っけていたりするので注意が必要です!

マフラー横のタイトなスペースに加え、近くを通るオイルラインが少しボタンカバーに干渉して、ボルト留めするのに少々苦労しましたが、なんとか無事に装着完了!
ボタンを押してみると、中のスプリングがかなり硬く、かなり力を入れてグイッと押し込まないとプランジャーが奥の接点まで届いてセルを回すことはできません。でも、これくらいカチッとしていた方が誤動作しなくて安全ですね。

作業が終わり、テストがてら近所を軽く走り回ってみたのですが……なんと、コンビニの駐車場に入って再始動しようとした瞬間、またしてもセルが無反応(笑)

しかし、今回は「最終兵器」があります!
慌てず騒がず、右側のセルモーター下部にあるマニュアルボタンを親指でグッと力強く押し込んでみたところ……

「ギュルンッ!ドコドンッ!!」

一発で見事にエンジンが目覚めました!本当に付けておいてよかった強制ボタン、神パーツです!

でも、プランジャーを新品にしたのに、なぜまたセルが回らなくなったのか?
犯人はやはり、あの緑の「スターター信号線」でした。新しく買ったボタン付きカバーをマフラー横の狭い隙間からグリグリと押し込んで付け替えた際に、またあの緩いカプラーが引っ張られて抜け落ちていたのです。

この差込口(写真の赤丸部分)ですね。
メスカプラー側のツメが経年劣化でバカになっていて、手で引っ張るとスッと抜けてしまう状態でした。
とりあえずプライヤーで端子のカシメ(噛み合わせ)を少しきつく調整して、ツメを補修してカチッと奥までハメ直したところ、今度はメインスイッチ側のセルボタンでも一発でギュルギュルと元気よく始動してくれるようになりました!

セルモーター本体のプランジャーと接点もリフレッシュでき、信号線のカプラーのバカになっていた部分も補修でき、さらに「万が一の時のための緊急強制スタートボタン」というお守りカスタムまで手に入り、結果としては大満足の、中身の濃いDIY整備になりました!