2022年7月6日水曜日

【ハーレー】スポーツスター(04-06キャブ車)のベルト交換! 1-1/8インチの罠と1インチベルト流用のメリットを解説

こんにちは!今回は、愛車であるスポーツスター(キャブラバスポ)に起きた、ツーリング先での大トラブルと、それを乗り越えたDIY復活劇をお届けします。

ハーレー乗りなら一度は頭をよぎる「ドライブベルト切れ」。まさか自分の身に、しかも旅先で起こるとは夢にも思いませんでした……。絶望から始まった今回の修理ですが、調べていくうちにキャブラバ乗りにとって非常に有益な「流用の裏技」が見えてきたので、詳しくレポートします!

楽しかった知多ツーリングが一転、三ヶ根山スカイラインでの悲劇

その日は天候にも恵まれ、最高の知多ツーリングを楽しんでいました。
景色の良い三ヶ根山スカイラインの駐車場に停め、さあ再出発しようとクラッチを繋いだその瞬間……。

「……進まない?」

嫌な予感がしてバイクを降り、ふと後ろに目をやると、そこには無残に千切れて路面に転がるドライブベルトの姿が。一瞬で頭が真っ白になりました。

自走不可となり、やむなくレッカーを呼んで自宅まで愛車を運んでもらうことに。
せっかくのツーリングを台無しにしたくなくて、別のバイクで急遽ニケツ(タンデム)してツーリングを続行したのですが、これがまた大失敗。W800のおいちゃんの後ろは楽しくも何にもなく、お互いに体力を消耗するだけに……。「あのまま大人しく帰っておけばよかった」と、後から深く反省しました(笑)。

知る人ぞ知る「キャブラバスポ(04-06)」ベルト幅の罠

自宅に戻り、さっそく修理のために適合ベルトを調査しました。ここで、キャブラバ仕様のスポーツスターが抱える「ある罠」に気づくことになります。

実は、2004年〜2006年のキャブラバモデルのみ、ベルト幅が「1-1/8インチ」と太い特殊仕様なのです。2007年のインジェクション化以降はすべて「1インチ」に細くなっています(※Buellも同じ時期にベルトが細くなったことから、ケブラー強化仕様への変更に伴うスリム化と推測されます)。

この「1-1/8インチ」というサイズがなかなかの厄介者。コグピッチ(歯のピッチ)は同じなのですが、選択肢が非常に狭いのです。

スポーツスター ドライブベルト仕様メモ

  • 04-06年(キャブラバ):ベルト幅 1-1/8インチ(レアサイズ)
  • 07年〜22年(現行):ベルト幅 1インチ(ケブラー強化)
  • コマ数(コグピッチ共通):883モデル = 136コマ / 1200モデル = 137コマ

純正の「1-1/8インチ」の社外品(ケブラー強化)を新品で探すと、約27,000円と結構いいお値段。かといって純正の中古を探しても、同じ年数が経過しているため再び切れるリスクが高く、選択肢から除外しました。

賢く直す!インジェクション用「1インチベルト」流用のメリット

そこで考えたのが、インジェクション用の「1インチ(細いタイプ)」を流用する裏技です。

1インチ幅のベルトは、2007年から2022年の最終現行モデルまで共通で使用されているため、市場に中古パーツが豊富に出回っており、格安で手に入ります。今回は、このインジェクション用ベルトを試してみることにしました。

また、将来的に定番カスタムである「北米プーリー」に変更したくなった際も、1インチ化しておけば選択肢が格段に増えます(2014年頃からは日本仕様も北米プーリー1インチが標準化しているため、後々のカスタムが非常に楽になるというメリットもあります)。

いざ実践!ドライブベルトのDIY交換手順と注意点

完全に切れて外れた状態からの取り付け作業です。
一見ハードルが高そうに見えますが、ポイントを抑えればプライベーターでも十分に作業可能です。

基本的には、「フロントスプロケットカバーの取り外し」「リアサスペンションの上側のマウント取り外し」を行えば、ベルトを通すルートを確保できます。

しかし、実際に通そうとしてみると少し問題が発生。上のベルトガードの隙間がやけに狭く、よく見ると何故かガードが凹んで歪んでいました。
これが干渉の原因になっていたため、一度アッパーベルトガードを取り外し、ハンマーで叩いて本来の形状に修正しました。

歪みを直して再度セットしてみたところ、後ろから確認して約3mmの良好なクリアランスを無事に確保することができました!これでベルトが擦れる心配もありません。

まとめ:18年・23,000kmお疲れ様!中古1インチベルトで格安復活

今回取り外した(ちぎれた)純正ベルトは、製造からおよそ18年、走行距離23,000kmでの寿命となりました。走行距離自体はそれほど多くありませんが、やはりゴム製品の経年劣化には抗えなかったようです。

そして、こちらが今回装着した中古の1インチベルトです。
流用によりパーツ代を大幅に浮かせることができ、かつ今後のプーリーカスタムへの道も開け、結果としては大満足のDIYとなりました!

同じ年式のスポーツスターに乗っているオーナーの皆さん、もしベルト交換のタイミングが来たら、「1インチ化」を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

※DIYでの足回り・駆動系パーツの交換作業は、安全に関わる重要項目です。作業を行う際は十分にご注意いただき、不安な場合はプロのショップに依頼することをおすすめします。

※スポーツスターは年式によってベアリング系が違います。プーリー流用にはカラーが必要になる場合があります。

2022年5月31日火曜日

【一瞬光って消える?】PS4コントローラーがスマホ充電器で充電できない原因と解決策!『原神』や『CoD』をスマホ+コントローラーで楽しむための充電の裏技

こんにちは!皆さんはスマホ版の『原神』や『CoDモバイル』『マインクラフト』などのゲームを遊ぶ際、何を使って操作していますか?

私は最近、AndroidスマホにPS4(DUALSHOCK 4)のコントローラーをBluetooth接続してプレイし始めました。画面のタッチ操作に比べて、やっぱり物理コントローラーはエイムもしやすく、めちゃくちゃ快適に遊べます!

しかし、ここで誰もがぶち当たる大きな問題が発生しました。

「……コントローラーの充電が、スマホの充電器でできない?!」

PS4本体や純正の付属ケーブルがない環境で、手元にあった適当なスマホ用の充電器とUSBケーブルを挿してみたところ、「オレンジ色に一瞬だけ光って、すぐに消えてしまう(充電が始まらない)」という現象に陥ってしまいました。

今回は、この「充電できない原因」と、私の環境で解決できた「意外な組み合わせ」をご紹介します!

あれこれ試して成功した「意外な組み合わせ」はこれ!

手持ちのUSBアダプターや充電ケーブルを片っ端から試したところ、なぜかこの組み合わせだけは、すんなりと充電を始めてくれました。

使用したのは、昔iPhoneを買ったときについてきた「Apple純正の5W USB充電器(あの四角い小さなアダプター)」と、家に転がっていた「適当なMicro-USB(マイクロB)ケーブル」です。

これらを繋いでコンセントに挿すと……

先ほどまで一瞬で消えていたライトが、オレンジ(黄色)にゆっくりと点滅を続け、しっかり充電中であることを示してくれました!

格安の100均の充電器や、最近のスマホ用急速充電器では全く反応しなかったのに、なぜこの組み合わせだけはうまく充電できたのでしょうか?

なぜ「急速充電器」や「格安アダプター」だと充電できないの?

実は、PS4のコントローラー(DUALSHOCK 4)は充電時の要求仕様がかなり繊細に作られています。

PS4のコントローラーが求める電力は「5V / 0.8A」程度と非常に穏やかです。
これに対して、最近のスマートフォン用「急速充電器」は高アンペア・高ボルト(急速充電のネゴシエーションを求めるもの)であるため、コントローラーに接続した瞬間に安全のための「保護回路」が作動し、『過大電流が流れるのを防ぐために、自動で給電をストップ(一瞬光ってすぐ消える)』してしまうのです。

一方で、安すぎる充電器の場合は「データ線(D+/D-信号)の処理」がされていないただの充電専用だったり、電流が不安定だったりするため、やはりコントローラー側が「この充電器は安全ではない」と判断して充電を拒否します。

つまり、今回成功した「Appleの5W充電器(5V / 1A出力の超シンプルでノイズの少ないアダプター)」こそが、PS4のコントローラーにとって最も安心して電気を受け取れる『最高の相性』だったというわけです!

「手元に古いAppleの充電器がない!」という場合のおすすめ対策

「iPhoneの古い充電器なんてとっくに捨てちゃったよ!」という方は、過給電にならず、保護回路と競合しない安心の「5V出力に対応した信頼できるマルチ充電アダプター」と、「データ転送対応の高品質Micro-USBケーブル」を用意することをお勧めします。

また、スマホでPS4コントローラーを使ってゲームをする際、格段に操作性が上がるアイテムもあわせてご紹介します!

まとめ:スマホゲームもPS4コントローラーなら超快適!

PS4コントローラーの「一瞬光って消える」問題は、壊れたのではなく、相性(過電流防止システム)によるものがほとんどです。

スマホやPCでゲームをするためにDUALSHOCK 4を購入したけれど、充電問題で困っているという方は、ぜひ一度ご自身の充電器の「ボルト数(5V)」と「アンペア数(1A〜1.5A前後)」をチェックしてみてください。手元の眠っている充電器のなかにも、相性ぴったりな救世主が眠っているかもしれませんよ!


【GMT800】2001シボレー・タホのエアコンが「フロントだけ温風、リアはキンキン」な原因は?アメ車のWエアコンシステムの怪

時は2022年5月、いよいよ昼間は汗ばむような暑さになってきた頃のことです。
ドライブ中に「ちょっと暑いな」と感じてクーラーをONにした瞬間、車内に不穏な空気が漂いました。

「……フロントエアコンから、生ぬるい風しか出てこない?」

慌ててリアエアコン(後部座席)を確認してみると、こちらは凍えるほどキンキンに冷えています。
「フロントだけクーラーが効かない」という、なんとも奇妙で厄介なトラブルが発生してしまいました。

ちなみに、この車のエアコンシステムは少し変わった構造をしています。

  • フロント:オリフィスフィルター(オリフィスチューブ)式
  • リア:一般的なエキパン(エキスパンションバルブ)式

コンプレッサーやガス漏れといったシステム全体の大元がダメなら、リアも冷えないはず。
ということは、原因は確実にフロント側のどこかにある。そう確信し、原因特定のためのDIYメンテと点検を開始しました!

STEP 1:まずは定番の「風量・汚れ」周りの点検と清楽

最初に疑ったのは、冷たい風を送り出すための風量不足や、ゴミによる詰まりです。
ひとまずフロントのブロアファン(ブロアモーター)を取り外して掃除してみることにしました。

ブロアファンにそれなりのホコリは付着していたものの、風量がゼロになるほどの致命的な詰まりではありませんでした。
続いて、フィルターのアクセス穴から、エアコンの冷気を作る心臓部「エバポレーター」の様子を覗いてみます。

「もしかしてアルミフィンがホコリで真っ黒なのでは……」と心配していましたが、ライトを照らして見てみると、予想に反して別にきれいな状態を保っていました。

とはいえ、フロント側だけがどうしても冷えない現実があります。
ダメ元ではありますが、バラしているついでにエバポレーターの簡易洗浄を試してみることにしました。

100均で調達してきた霧吹きスプレーに希釈した中性洗剤を入れ、アクセス穴からシュッシュと吹きかけます。
歯ブラシを突っ込んで、フィンを潰さないように気をつけながら、できるだけ奥まで磨いて汚れを落としました。

ついでに「リアのエアコンユニットはどうなっているんだろう?」とカバーを開けてみましたが……こちらは複雑な配管や配線が入り組んでいて、文字通りキュンキュンに詰まったカオス(バラせん)状態。
「もしリアエアコンが壊れたら、いっそリア用の配管ごと取っ払ってしまうのが手っ取り早いかもしれない」と頭をよぎりましたが、そのためにはエアコンのガス管だけでなく、リアヒーター用のクーラントホースまでバイパスして塞がなければならなくなるため、想像するだけで恐ろしい大手術になりそうです……。

STEP 2:組み直してテスト!しかし冷えない。配管温度の「決定的なズレ」を発見

一通り洗浄を終え、フロントのパーツをすべて元通りに組み直してエアコンをスイッチON!
……しかし、期待も虚しく、風はぬるいまま。全く直っていません。

「一体どこで冷媒の流れが止まっているんだ?」
エンジンルームを覗き込み、エアコン配管を素手で触りながら冷気の通り道を探ることにしました。すると、システムの致命的なバグを見つけることができました。

まず、高圧の冷媒を霧状に噴射する「オリフィスフィルター(オリフィスチューブ)」の直後を通る配管。ここを触ってみると……

驚くほどキンキンに冷たいです。しっかりと結露もしています。
しかし、エバポレーターを通過してコンプレッサーへと戻っていくはずの、帰りの低圧配管に触れてみると……

「……全然冷たくない。というか、ただのぬるい常温の金属パイプ。」

冷媒(ガス)がオリフィスを通過した直後だけは一瞬冷えているのに、エバポレーターの中にほとんど入っていないか、あるいは流れるガス流量が極端に落ちていて、熱交換を終える前にガスが蒸発しきってしまっている状態です。

「この中にあるオリフィスフィルターが詰まって機能していないのでは?」と考え、試しにパイプのオリフィスが入っている部分を軽くコトコトと叩いて、振動を与えてみたりしました。

しかし、当然ながら物理的なフィルター詰まりが叩いたくらいで治るはずもなく、エバポレーター本体はどこを触っても一切冷たくなりませんでした。

検証結果とこれからのプラン:詰まりの犯人を特定!

ここまでの状況証拠を整理すると、答えはほぼひとつに絞られました。

リアエアコンが正常に機能している以上、エアコンガス漏れ、コンプレッサーの圧縮抜け、コンデンサーのパンクといった「大物部品の故障」は考えにくいです。
さらに、温調フラップを動かす「エアダムアクチュエーター(エアミックスドア)」の動作も物理的にパタパタと動いているのを目視で確認済み。つまり、電気的なフラップ故障でもありません。

やはり、フロントが冷えない真の原因は、経年劣化で蓄積したゴミやスラッジ(鉄粉等)による「フロントのオリフィスフィルター(オリフィスチューブ)の詰まり」と、その下流にある「アキュムレーター(レシーバータンク/リキッドタンク)」の機能低下です。

というわけで、これからの修理作戦は以下の通りに決定しました!

これからの格安修理作戦プラン

  1. 海外(アメリカなどの輸入ルート)から、とにかく安くてすぐに手に入る「オリフィスフィルター」「アキュムレーター(アキュムレータータンク)」を個人輸入する。
  2. パーツが届き次第、配管の切り離しを伴う「パーツの物理交換」のみをDIYでサクッと行う。
  3. 最後に、信頼できる電装屋さん(デンソーサービス等)へ車を持ち込み、プロの機材で「真空引き」と「適正なエアコンガスの規定量充填」をしてもらう。

この方法が、最も失敗が少なく、かつ最も費用を抑えて確実に直せる賢いロードマップです。
もしこれでも直らなかったら、残る原因は「エバポレーター内部の深刻な詰まり・漏れ」しかありませんが、そこを交換するとなるとダッシュボード周りの内装をすべてバラバラに引っぺがす(切ったり貼ったりの超大作業)ことになるので、何がなんでもここで直ってほしいところです……!

次回、輸入パーツが届き次第、オリフィスフィルターとアキュムレーターの交換DIYの様子をお届けします!

📌 追記:カーエアコン屋さんでガスと漏れ発見剤を入れてもらい、ひとまずはしっかり効くようになりました!

その後の詳しい修理&トラブル解決談は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

2022年4月30日土曜日

【15万キロの壁】2001年式シボレー・タホの異音から突如「クーラント大噴出」の悲劇…! アメリカから格安パーツを個人輸入してDIY復活させた全記録【GMT800】

こんにちは!今回は、愛車(GMT800タホ/走行15万キロ)のエンジンルームから発生した怪しい異音と、そこからまさかの大水漏れへと発展した、ウォーターポンプ&ベルト周りのDIY交換記録をお届けします。

ある日、エンジンルームから「ベアリングのグリスが切れたような、か細いキュルキュル音」が聞こえるようになりました。
「プーリーのベアリングかな? 近いうちに交換しよう」と軽く考えていたのですが、その数日後、メーターパネルに無情な「LOW COOLANT(冷却水不足)」の警告表示が点灯……。

ボンネットを開けてリザーバータンクを確認すると、中身は完全に空っぽ。

「ひとまず水を入れて様子見してみよう」と水道水を注ぎ込んだところ、注いだそばからエンジン下部からボタボタボタ……!と勢いよく漏れ出してきました。

これはもう、ごまかしは効きません。アメ車乗りの味方「RockAuto(ロックオート)」を開き、すぐに交換用部品を海外通販で手配しました。

事前の仕様調査:オルタネーターは「130A」仕様

ファンベルト自体は、ガレージに予備の新品があったので注文不要でしたが、念のためベルトの適合に関わる「オルタネーター」の仕様を調査。私のには「130A(アンペア)」のものが載っていました。

当初は「アイドラプーリーと、ベルトテンショナーだけサクッと交換して、異音が収まってくれればいいな」と楽観視していたのですが……。

先述の通り、ウォーターポンプ本体からの凄まじい決壊(水漏れ)が確認されたため、諦めてウォーターポンプも別便で追加発注することになりました。

ちなみに、冷却水(クーラント:GM車指定のDex-Cool規格)は日本で調達しました。液体はアメリカからの空輸が非常に厳しく、送料も目が飛び出るほど高くなってしまうため、国内調達の一択です。
当時は1ドル=128円という超円安。個人輸入のアメ車乗りにとっては本当に厳しい時期で、ウォーターポンプは送料込みで135ドルほどかかり、地味に痛い出費となりました。

届いたパーツ:RockAutoの「送料節約テク」を活用

アメ車のパーツを海外通販する際、一番コストがかかるのが「国際送料」です。
今回は、少しでも送料を浮かせるためにRockAutoの倉庫タグを合わせ、プーリー類はすべて同じ発送元である『ULTRA POWER』というブランドのもので統一しました。これで送料がガクンと抑えられ、約61ドルに収めることができました!

ウォーターポンプは『US MOTOR WORKS』製をセレクト。こちらもアメ車用補修パーツとして非常に定評のある定番ブランドです。

DIY作業:サーモスタット周り&ブロックの面出し

作業中に小さな問題が発生。ウォーターポンプのキットにサーモスタット用のOリングガスケットが入っていたのですが、何故かサイズがデカすぎて全く使えませんでした。仕方がないので、古いサーモスタットOリングを綺麗に清掃して再利用することに……。

💡【ここでDIYアドバイス】
アメ車のウォーターポンプを交換する際は、ガスケット合わせや古いサーモスタットの移植・磨きの手間を省くためにも、最初から「サーモスタット&ハウジング一体型(Assy)」のウォーターポンプを購入することを強くおすすめします!その方が圧倒的に楽です。

ブロック側のガスケット接合面が結構荒れていたので、水漏れを防ぐためにオイルストーン(油砥石)を使って入念に面出し(面研磨)を行いました。ここをサボると後からジワジワ漏れてくるので、一番時間をかけるべき大事なポイントです。

取り外した旧アイドラプーリーの様子。完全にベアリングが寿命を迎えていました。

ここで前オーナーから予備パーツとしてもらっていたファンベルトを確認したところ、箱の中身はまさかの「ボロボロに劣化した純正の中古ベルト」でした(笑)。

今車両についているベルトよりも状態が明らかに悪く、使い物にならないのでそのままゴミ箱へポイ。大人しく別の予備新品を使いました。


重要!ボルトの締め付けトルク(Torque Spec)メモ

【ウォーターポンプの固定ボルト(規定トルク)】

※段階を踏んで均等に締めていきます。
第1段階(First Pass):11 lb ft / 第2段階(Final Pass):22 lb ft

【サーモスタットハウジングのボルト(規定トルク)】
規定トルク:11 lb ft(約15 Nm)

組み立て完了!気になる異音と水漏れの結果は?

規定トルクを守りつつ、すべて無事に組み上がりました!狭いスペースでのヘビーなDIY作業だったので、本当に疲れました……。

15万キロという節目にふさわしい、非常に濃い整備の思い出になりました。
結果として、地面にボタボタ垂れていたクーラントの水漏れは完璧に解消!

しかし、残念ながらベアリング系の「ピヨピヨピヨ……」という小さな音は完全には消え去りませんでした。
実はこの少し前に、エアコンベルトのテンショナーも新品に交換していました。
「ということは、残るはオルタネーターのベアリングか?」と考え、これまた前オーナーから『予備の予備』としてもらっていた中古のオルタネーターに交換してみたのですが、なんと、その交換したオルタネーターは最初から壊れていて全く発電しない不良品でした(笑)。結局ただの無駄足に終わり、元の異音付きオルタネーターを乗せ直すというオチがつきました。

最後の仕上げ:ホースからのわずかな滲みを解消

試走後、サーモスタットハウジングに刺さるクーラントホースの接続部から、ほんの僅かに滲み出ているのを発見。ホース自体の経年劣化で端っこがふやけて緩んでいたようです。
対策として、ホースの痛んでいる先端をハサミで1cmほど切り落とし、新しく綺麗な面を出してから再度繋ぎ直しました。

これで一旦様子を見て、それでも漏れてくるならネジ式の金属締め付けバンドを追加、最終的にはホース自体を新品交換しようと思います。

写真右側に写っているOリングはサーモスタット用の余りです。年式やアタッチメントのハウジング仕様によって、紙ガスケットかOリングかが決まるらしく、購入した社外キットには親切に両方のタイプが同梱されていました。

これで水回りの不安要素は大きく解消されました!オルタのピヨピヨ音に関しては、また折を見て本体新品を手配してDIY交換したいと思います。皆さんも、エンジンルームからの小さな異音(警告)を見逃さず、早め早めの点検をおすすめします!

🔧 GMT800(2001年式タホ 5.3L)水回り&ベルト異音対策 完全適合パーツリスト

年式や仕様のズレが多いアメ車整備において、RockAutoでのパーツ手配やAmazon、国内ショップでの適合確認にそのまま使える、間違いのないGM純正(GM Genuine)&ACDelcoのパーツナンバーまとめです。

① アイドラプーリー(スムーズプーリー) ACDelco: 38001

初期型(00-02y)のスムーズプーリー。後期型(03y〜)とはボルト内径(17mm仕様)や外径が異なります。

② ベルトテンショナー(メイン用アッセンブリー) ACDelco: 38158

古い3本留めから、改良された後期型2本留め仕様(12609719等)へ、余った1つの穴を無視してそのままポン付けアップグレード流用可能です。

③ ファンベルト(サーペンタインベルト) ACDelco: 6K930

オルタネーターメイン用(130A / 105A仕様のベルト長に適合)。高耐久で定評のあるProfessionalシリーズです。

④ ウォーターポンプ(ポンプ単体キット) GM Genuine: 12703898

信頼度最強のGMオリジナル純正ポンプ。ガスケット、サーモ用Oリング、必要な取付ボルト類が全て同梱されています。

⑤ サーモスタット&ハウジング一体型(Assy) GM Genuine: 1511057

サーモスタットとハウジング(ウォーターインレット)のAssy(12600172等互換)。古いハウジングの面倒なサビ磨きやOリング不適合を気にせず、そのままポン付けできて圧倒的に楽です!

※アメ車のパーツ適合は、ごく稀に製造月や並行輸入の個体差で異なる場合があります。最終的な手配の際はご自身のVIN(シリアルナンバー)とあわせてご確認いただくことをお勧めします。