こんにちは!今回は、愛車(GMT800タホ/走行15万キロ)のエンジンルームから発生した怪しい異音と、そこからまさかの大水漏れへと発展した、ウォーターポンプ&ベルト周りのDIY交換記録をお届けします。
ある日、エンジンルームから「ベアリングのグリスが切れたような、か細いキュルキュル音」が聞こえるようになりました。
「プーリーのベアリングかな? 近いうちに交換しよう」と軽く考えていたのですが、その数日後、メーターパネルに無情な「LOW COOLANT(冷却水不足)」の警告表示が点灯……。
ボンネットを開けてリザーバータンクを確認すると、中身は完全に空っぽ。
「ひとまず水を入れて様子見してみよう」と水道水を注ぎ込んだところ、注いだそばからエンジン下部からボタボタボタ……!と勢いよく漏れ出してきました。
これはもう、ごまかしは効きません。アメ車乗りの味方「RockAuto(ロックオート)」を開き、すぐに交換用部品を海外通販で手配しました。
事前の仕様調査:オルタネーターは「130A」仕様
ファンベルト自体は、ガレージに予備の新品があったので注文不要でしたが、念のためベルトの適合に関わる「オルタネーター」の仕様を調査。私のには「130A(アンペア)」のものが載っていました。
当初は「アイドラプーリーと、ベルトテンショナーだけサクッと交換して、異音が収まってくれればいいな」と楽観視していたのですが……。
先述の通り、ウォーターポンプ本体からの凄まじい決壊(水漏れ)が確認されたため、諦めてウォーターポンプも別便で追加発注することになりました。
ちなみに、冷却水(クーラント:GM車指定のDex-Cool規格)は日本で調達しました。液体はアメリカからの空輸が非常に厳しく、送料も目が飛び出るほど高くなってしまうため、国内調達の一択です。
当時は1ドル=128円という超円安。個人輸入のアメ車乗りにとっては本当に厳しい時期で、ウォーターポンプは送料込みで135ドルほどかかり、地味に痛い出費となりました。
届いたパーツ:RockAutoの「送料節約テク」を活用
アメ車のパーツを海外通販する際、一番コストがかかるのが「国際送料」です。
今回は、少しでも送料を浮かせるためにRockAutoの倉庫タグを合わせ、プーリー類はすべて同じ発送元である『ULTRA POWER』というブランドのもので統一しました。これで送料がガクンと抑えられ、約61ドルに収めることができました!
ウォーターポンプは『US MOTOR WORKS』製をセレクト。こちらもアメ車用補修パーツとして非常に定評のある定番ブランドです。
DIY作業:サーモスタット周り&ブロックの面出し
作業中に小さな問題が発生。ウォーターポンプのキットにサーモスタット用のOリングガスケットが入っていたのですが、何故かサイズがデカすぎて全く使えませんでした。仕方がないので、古いサーモスタットOリングを綺麗に清掃して再利用することに……。
💡【ここでDIYアドバイス】
アメ車のウォーターポンプを交換する際は、ガスケット合わせや古いサーモスタットの移植・磨きの手間を省くためにも、最初から「サーモスタット&ハウジング一体型(Assy)」のウォーターポンプを購入することを強くおすすめします!その方が圧倒的に楽です。
ブロック側のガスケット接合面が結構荒れていたので、水漏れを防ぐためにオイルストーン(油砥石)を使って入念に面出し(面研磨)を行いました。ここをサボると後からジワジワ漏れてくるので、一番時間をかけるべき大事なポイントです。
取り外した旧アイドラプーリーの様子。完全にベアリングが寿命を迎えていました。
ここで前オーナーから予備パーツとしてもらっていたファンベルトを確認したところ、箱の中身はまさかの「ボロボロに劣化した純正の中古ベルト」でした(笑)。
今車両についているベルトよりも状態が明らかに悪く、使い物にならないのでそのままゴミ箱へポイ。大人しく別の予備新品を使いました。
重要!ボルトの締め付けトルク(Torque Spec)メモ
【ウォーターポンプの固定ボルト(規定トルク)】
※段階を踏んで均等に締めていきます。
第1段階(First Pass):11 lb ft / 第2段階(Final Pass):22 lb ft
【サーモスタットハウジングのボルト(規定トルク)】
規定トルク:11 lb ft(約15 Nm)
組み立て完了!気になる異音と水漏れの結果は?
規定トルクを守りつつ、すべて無事に組み上がりました!狭いスペースでのヘビーなDIY作業だったので、本当に疲れました……。
15万キロという節目にふさわしい、非常に濃い整備の思い出になりました。
結果として、地面にボタボタ垂れていたクーラントの水漏れは完璧に解消!
しかし、残念ながらベアリング系の「ピヨピヨピヨ……」という小さな音は完全には消え去りませんでした。
実はこの少し前に、エアコンベルトのテンショナーも新品に交換していました。
「ということは、残るはオルタネーターのベアリングか?」と考え、これまた前オーナーから『予備の予備』としてもらっていた中古のオルタネーターに交換してみたのですが、なんと、その交換したオルタネーターは最初から壊れていて全く発電しない不良品でした(笑)。結局ただの無駄足に終わり、元の異音付きオルタネーターを乗せ直すというオチがつきました。
最後の仕上げ:ホースからのわずかな滲みを解消
試走後、サーモスタットハウジングに刺さるクーラントホースの接続部から、ほんの僅かに滲み出ているのを発見。ホース自体の経年劣化で端っこがふやけて緩んでいたようです。
対策として、ホースの痛んでいる先端をハサミで1cmほど切り落とし、新しく綺麗な面を出してから再度繋ぎ直しました。
これで一旦様子を見て、それでも漏れてくるならネジ式の金属締め付けバンドを追加、最終的にはホース自体を新品交換しようと思います。
写真右側に写っているOリングはサーモスタット用の余りです。年式やアタッチメントのハウジング仕様によって、紙ガスケットかOリングかが決まるらしく、購入した社外キットには親切に両方のタイプが同梱されていました。
これで水回りの不安要素は大きく解消されました!オルタのピヨピヨ音に関しては、また折を見て本体新品を手配してDIY交換したいと思います。皆さんも、エンジンルームからの小さな異音(警告)を見逃さず、早め早めの点検をおすすめします!
🔧 GMT800(2001年式タホ 5.3L)水回り&ベルト異音対策 完全適合パーツリスト
年式や仕様のズレが多いアメ車整備において、RockAutoでのパーツ手配やAmazon、国内ショップでの適合確認にそのまま使える、間違いのないGM純正(GM Genuine)&ACDelcoのパーツナンバーまとめです。
初期型(00-02y)のスムーズプーリー。後期型(03y〜)とはボルト内径(17mm仕様)や外径が異なります。
古い3本留めから、改良された後期型2本留め仕様(12609719等)へ、余った1つの穴を無視してそのままポン付けアップグレード流用可能です。
オルタネーターメイン用(130A / 105A仕様のベルト長に適合)。高耐久で定評のあるProfessionalシリーズです。
信頼度最強のGMオリジナル純正ポンプ。ガスケット、サーモ用Oリング、必要な取付ボルト類が全て同梱されています。
サーモスタットとハウジング(ウォーターインレット)のAssy(12600172等互換)。古いハウジングの面倒なサビ磨きやOリング不適合を気にせず、そのままポン付けできて圧倒的に楽です!
※アメ車のパーツ適合は、ごく稀に製造月や並行輸入の個体差で異なる場合があります。最終的な手配の際はご自身のVIN(シリアルナンバー)とあわせてご確認いただくことをお勧めします。
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