2005年式スポーツスター(XL)のキャブセッティングで悩んだ軌跡と、原因究明のために試したカスタム・メンテの数々を記録としてまとめておきます。
【主な症状】
・安物エアクリーナーに交換後、頻発する「くしゃみ(バックファイア)」
・エンジンがしっかり暖まったときに発生するアイドリングの不調
二次エアーの吸い込みを疑い、まずは定番の消耗品交換からスタートしました。
1. インテークガスケット交換
二次エアー対策の定番、マニホールドのインテークガスケット交換。
たぶんこれで交換は2回目。
結果、症状はあんまり変わりませんでした。
2. MAPセンサー(メインセンサー)のシール交換
続いて、マニホールド上部にあるMAPセンサーのシール(パッキン)を交換。
こちらも同様に、不調に対して目立った変化は体感できず……。
3. ジェットセッティングの見直し(メイン・スロー)
吸排気に対して燃調が薄い可能性を考えて、CVキャブの内部パーツを変更してみます。
メインジェット(MJ):#175
スロージェット(SJ):#45
この時のプラグの焼け具合。見ての通り「白すぎ」です。
かと言って、スロージェットを「#48」などに番手を上げると、今度は少し濃すぎるフィーリングに。
しかも、番手を上げても相変わらず「くしゃみ」症状は消えません。
4. フューエルコックの負圧キャンセル(常時落下式への加工)
ここで燃料供給側のトラブルを疑います。
実はこのコック、レバーに「OFF」の表記があるため、最初は負圧コックだと思っていませんでした(そのためバイクを降りるたびに毎回手動でOFFにしていました……笑)。
コック根元の大きなナットを回して、本体をくるっと取り外します。
裏側のスクリュー4箇所を緩めて、負圧ダイヤフラム部を分解してみると……
負圧ポンプの下にあるパッキン(ダイヤフラムのゴム部分)が折れ曲がっていました。これが不調の原因か?
ネットの諸先輩方の情報を見ると、アルミ等でキャンセル用の「落とし込みプレート」を自作している方が多いようです。
ただ、プレートを作るのは面倒ですし、穴に元々ハマっているゴムパーツを完全に抜いてしまうと、ガソリンがダダ漏れになりそうな抵抗感(恐怖)がありました。
そこで、今回は一番シンプルな「スプリング(バネ)抜き」だけで負圧をキャンセルすることに決定。
写真のこのスプリングを撤去して組み戻しました。これで負圧に関係なくガソリンが落ちる(ON/RESで常に流れる)ようになります。
ひとまずタンクは外さない状態で、コック側の負圧ホースにメクラ蓋(ボルト)をして対応。
(※後日、別件でタンクを外したついでに、キャブ側の負圧取り出し口からホースごと撤去し、短いキャップのメクラに変更しました)
5. CVキャブ・ピストンバルブ(負圧バルブ)の擦り合わせ研磨
最後にもう一つ気になっていた、CVキャブのスライドピストン(負圧バルブ)の傷をメンテナンスします。動きの渋さがアイドリングや追従性に悪影響を与えている可能性を考えての処置です。
バルブ表面の小傷をオイルストーン(油砥石)を使って優しく磨いていきます。
ちなみにこちらがバルブの裏側。
ピッカピカに綺麗になりました!
今回のまとめ
一通り組み上げて暖機運転をしてみましたが……悲しいかな、現時点では劇的な変化は見られず。症状はまだ顔を覗かせています。
安物エアクリーナーの吸入空気量(流速?)の問題なのか、それともミクスチャーやジェットニードル領域なのか。スポーツスターのCVキャブセッティングの沼はまだまだ続きそうです。














0 件のコメント:
コメントを投稿