2019年2月28日木曜日

【実録】ZZR1200のキャブ調整ドロ沼化…原因はまさかの「あの」エアフィルターだった件

みなさんこんにちは!

愛車が気がつけば9.4万キロを超え、いよいよ大台の10万キロオーバーが見えてきました。

今回が最後の車検ということもあり、思い切ってレース専用・公道非対応の憧れの逸品、「トリックスター フルエキゾーストマフラー」を装着してみたのですが……どうにもエンジンの調子がいまいち。今回は、その原因究明とセッティングに悪戦苦闘した記録をお届けします!

謎の不調:下がスカスカ、開けると失火?

トリックスターを組んで走ってみると、低回転域のトルクがスカスカに。

さらにアクセルをワイドオープンすると、燃料が追いついていないのか、まるで失火したかのように息継ぎをしてしまいます。

不思議なことに、まったく同じ構成のまま「SP忠雄」のマフラーに戻すと、驚くほどばっちぐー(快調)に走るのです。やはりマフラー特性による燃調のズレが原因のようです。

さっそくプラグをチェックしてみます。

うーん、やはり白っぽいですね。明らかに焼けすぎ(薄い状態)です。

パイロットスクリューの調整へ

純正の基準値は「1-1/2(1.5)回転戻し」となっています。

現在のオドメーターは9.4万キロ。長年連れ添ったキャブレターを起こしていきます。

……しかし、ここまでバラすだけでも相当な苦労を強いられますね。

燃調を濃くするため、ノーマルの「1-2/4(1.5)戻し」から、今回は「1-3/4(1.75)戻し」へと燃料を増やしてみました。

ついでに、装着している「デイトナ製リプレイスメントフィルター」の清掃を行い、さらに燃焼室のカーボンを落とすべく、ニューテックの超強力な燃料添加剤(フューエルワン的な頼れる味方!)を投入します。

これでバッチリ決まるかと思いきや、調子も燃費も劇的な変化はなし。「うーん、少しはまともになったかな……? いっそ2回転戻しにすればよかったかも」というモヤモヤが残る結果に。

泥沼の追記:迷走するセッティング

その後、一度数値を元に戻して同調を取り直してみましたが、これが全然ダメ!なんと最高速が200km/hすら出なくなってしまいました。

エンドバッフルを試すか、あるいは「K-TRIC(カワサキ・スロットル・レスポンス・イグニッション・コントロール)」を解除して様子を見るか……。それでもダメなら、扱いやすさ抜群だったSP忠雄に戻すことも頭をよぎります。

作業中、フューエルコックのエルボ(接続部)がポロリと取れるようになってしまいました。Oリングを新品にして対策しようと試みましたが、どうにもサイズが合わず入りません。

仕方がないので、最終兵器の液体ガスケットを満遍なく塗布して無理やり入れ直しました(笑)。

さらに、抜けすぎを抑えるためにエンドバッフルを装着してみたものの……状況は好転するどころか、より悪化する始末。

ついにしびれを切らし、絶対的な安心感を誇る「SP忠雄」のマフラーに完全逆戻りさせました!

おかげで、低回転からのガバ開けによる息継ぎ症状はすっかり解消!……したのですが、なぜか最高速はやっぱり200km/hに届きません。「マフラーじゃなくて、もしかしてエアベント(大気開放)周りか……?」という疑念が湧いてきました。

原因を絞り込むため、まずは怪しいエアベントフィルターを新品に交換してみることにします!

左側が取り外した古いフィルターです。

なんと、中のスポンジが完全に風化して消え去り、ただの網だけになっていました……。これは大発見!と期待に胸を膨らませてテストしたものの、結果は変わらず。どうやらここも無実だったようです。

「まさか、風化したフィルターの黒いカスの残骸がキャブ内に入り込んで詰まったのか?」とも思いましたが、これ以上のキャブ分解掃除はあまりにも大変なので、一旦考えるのを放棄。残る容疑者はカムシャフトの摩耗か……などと最悪のシナリオが頭をよぎります。

ついに完全勝利!真犯人は「まさかのアイツ」だった

諦めきれず、燃料に圧を送るラムエア経路にスポンジのカスが詰まっている可能性を疑い、エアクリーナーボックスを外して経路をコンプレッサーのエアで徹底的に吹いて掃除してみました。(キャブを外す一歩手前で踏みとどまりました笑)

ついでに、赤いデイトナ製リプレイスメントフィルターの清掃も行います。

作業完了後、ガソリンがすっからかんだったので1,000円分だけ給油。後日、いざエンジンを始動させようとしたところ……なんと全くかかりません!

「デイトナのフィルターにオイルを塗りすぎて、プラグをカブらせてしまったか?」と思い、再度エアクリボックスを外してプラグを清掃。しかし、ちと黒いもののベッチョリ濡れている感じではありません。

ここでふと、デイトナのフィルターを口で息を吹き込んでみると……なんと空気がほとんど抜けないのです! エアーで吹いてみても透過性は微妙。試しに手持ちの「K&N製フィルター」を吹いてみると、こちらは驚くほどスースーとスムーズに空気が抜けていきます。

……ビンゴです。全ての不調の真犯人はこれでした!

この鮮やかな赤いデイトナ製リプレイスメントフィルター。

これまで定番の「K&N製専用クリーナー&フィルターオイル」を使って良かれと思ってメンテナンスしていたのですが、それが完全に裏目に出ていたようです。見た目は似ていても素材や相性が全く異なっていたらしく、オイルが完全に目を詰まらせて深刻な吸気不足を引き起こしていました。

吸気効率が最強レベルで実証されている「K&N製フィルター」をしっかり装着してテスト走行したところ……

万事OK!!あの息継ぎが嘘のように消え、異次元の加速で180km/h以上もあっさりとクリア!

もう二度とデイトナのリプレイスフィルターは買いません(涙)。手元に残ったデイトナのやつは、一度灯油で徹底的に洗浄して、完全に乾かしてから乾式フィルターとして余生を過ごさせようと思います。

やっぱり、歴史と実績のある王道のパーツ選びが、愛車のポテンシャルを120%引き出す最大の近道ですね!

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