2014年3月24日月曜日

ZRX400キャブO/H完結!DIYレストアで4気筒の咆哮が完全復活

前回に引き続き、ZRX400のレストア作業として「キャブレターオーバーホール」の様子をレポートします!

※分かりやすく解説するため時系列はバラバラに構成しています。実際は、エンジンが始動しない度に何度もキャブを付けたり外したりと試行錯誤を繰り返しています。

ひとまず本体をバラしていきます。パイロットスクリューは事前に状態を計測してから外します。

そして、今回のオーバーホールで使用する新しいパーツ達がこちらです。

安価な社外品のフロートチャンバーパッキン。これらはすべて新品へと交換します。

メインジェットとスロージェットは純正の番手へと戻すことにしました。
・パイロットジェット:35番(中古)
・メインジェット:98番(NEW)

フロートバルブは1個だけ新品に。実は前回取り外す際に誤って破壊してしまった分の補填です(笑)。

もともと付いていたスロージェットは42番でした。

残りの3つのフロートバルブは、先端のゴム部に変形や段付きが見られなかったのでそのまま再利用します。

油面調整時にも重要になる、底のドレンボルトと通路の穴もしっかり掃除しておきます。

ここからガソリンが出るということは、チャンバー内まで燃料が来ている証拠。……来ているのに最初はエンジンが掛かりませんでした(苦笑)。

あまりにもエンジンが始動しないので、原因究明のためにスターター(チョーク)まわりも完全にバラすことに。

取り外すにはチョークリンクを少しずらす必要があります。キャブクリーナーを使って穴ごと徹底洗浄します。

キャブボディの左上にあるのがチョーク用の穴です。2番気筒は燃料コックと繋がっており、負圧を利用して燃料を供給する仕組み。通気が確保されているかチェックします(他はメクラキャップがされています)。

構造への理解を深めるため、チョークの仕組みをじっくり調べてみました。

右側はエアクリーナー側の上の穴と繋がっています。おそらくバキュームバルブを介している構造ですね。

下の穴は、インテーク側(マニホールド側)の先ほどの穴へと連通しています。

これがチョークを閉じた(引いた)位置。プランジャーを動かすことで空気の通路が塞がれ、相対的に燃料が濃くなり、冷間時のエンジンが始動しやすくなる仕組みです。

続いてキャブ内部の各ジェット・通路の通気確認に移ります。

ピンク部が燃料供給口。フロートバルブが燃料を遮断する極めて重要な場所なので、入念に掃除。赤がメインジェット、青がスロージェットのホルダー部です。

先ほどのパーツ画像と照らし合わせ、赤(メイン側)と青(スロー側)の通路がしっかり通気しているかを確認。また、上部のダイアフラムがスムーズに上下運動するかもチェックし、全体をクリーニングします。

青印のポートが、スロージェットおよびエアスクリューの経路と繋がっていることを確認。

スロットルバルブを少し開けた時に露出する極小の穴(バイパスポート)も同様に通気を確認します。

細い金属線(より線をほどいた銅線など)を使うと微細な穴の掃除に便利ですが、番手が刻印されている繊細なジェット類の穴には使用厳禁です。内径を傷つけて番手が狂ってしまうリスクがあります。

続いて、難所のパイロットエアスクリュー(パイロットスクリュー)の取り外しです。

完全に外してしまう前に、まずは一度ゆっくりと完全に閉め込み、元の戻し回転数が何回転だったかを一気筒ずつしっかりと記録しておきます。

計測の結果、各気筒で戻し数にバラつきがあったため、今回は間をとって均一に「2.5回転戻し」に設定することに決定しました。

スクリューを抜いたあとの通路もキャブクリーナーで徹底的に掃除します。

構成パーツは、本体、スプリング、ワッシャー、Oリング。特に極小のワッシャーは紛失しやすいので要注意です。

……と注意を払っていた矢先に、案の定ワッシャーを1個紛失してしまいました。

手持ちのストックから合うサイズを探すも見つからず。外径5mmというかなり特殊な寸法でした。

内径は3mm。一般の規格品(M3)だと内径3mmに対して外径は6mmになってしまいます。スプリングワッシャーなら外径が合いましたが、厚みがありバネ形状なので代用不可。仕行錯誤の末、手持ちのエアガン用パーツ(外径6mm)をヤスリで慎重に削り込んで自作しました!

無事に揃ったパーツを組み込み、パイロットスクリューを一度最後まで締め切ってから、あらかじめ決めた2.5回転戻しの位置へとセッティングします。

次はフロートの「油面調整」です。

バルブが当たる金属のリップ(アーム)部分が水平付近になるよう調整を施せば、基本的には規定範囲内に収まるはずです。キャブ本体を傾け、写真のような角度(フロートの自重でバルブを軽く押し始めた位置)で測定します。

カワサキ純正マニュアルの手順。バルブのロッドを完全に押し込ませず、フロートがロッドの先端にそっと寄りかかった状態の隙間を計測します。

収集したサービスデータによると、ZRX400のフロート実測値(H寸法)は「17mm ± 2mm」です。

すべての数値を合わせ、キャブを再び組み上げて車体へと取り付けを行いました。

いよいよ、エンジンを始動させるための準備に入ります!

新品のバッテリーに電解液を注入。ちなみにこのバッテリー、懇意にしている近所の電気屋さんの名刺を刷ってあげた際に、物々交換の謝礼として頂いたものです(笑)。

メインスイッチをON!インジケーターが鮮やかに点灯しました。これだけでも俄然やる気が湧いてきます!

しかし、やはり一筋縄ではいきません。その後、いくらセルを回し続けてもエンジンは一向に掛からず、結局バッテリーが先に上がってしまいました。やはり素人整備、簡単にはいきませんね……。

その後も、前述の通り何度もキャブをバラしては組み直す作業をループ。点検の結果、オーバーフローはしておらず、ガソリンもフロートチャンバー内に適切に溜まっている。火花も飛んでいるのになぜ……?

そこで、プラグを手持ちの在庫にあった中古のイリジウムプラグにダメモトで交換してみたところ、なんとあっさりと一発始動!原因はプラグの劣化でした。やはりプラグは消耗品ですね、大いに勉強になりました。

無事に始動が確認できたので、長年の眠りで溜まった内部の汚れを落とすべく、すぐにエンジンを止めてフラッシング作業(エンジン内部洗浄)に移ります。

抜き取った古いエンジンオイル。過去にオーバーフローしたガソリンが混入してしまっていたようで、規定量を大幅に超える4リットル以上も排出されました。かなりシャビシャビに薄まった状態です。

今回はこのフラッシング剤を注入して内部をクリーニングしていきます。使用方法は、注入後に5分間アイドリング(絶対に空ぶかし・レーシングはしないこと)。もちろん、この状態での走行は厳禁です。

しっかりとアイドリングさせて汚れを落としたあと、再度オイルを抜いて新しいオイルを規定量注げば、今回の主要な心臓部メンテは完了です!

1Lでいいらしいです。3L全部使うのかと思っていました。

エンジンを始動してしばらく待ちます。

車体(バイク)はなるべく垂直に立ててあげます。

いよいよ排出です。
一気に真っ黒になりました。

今回は以上となります。

これまで色々なキャブクリーナーを使ってきましたが、初めに買った安物よりも「呉(KURE)」のほうが断然良かったです。
次回からは何かと呉を選ぼうと思います。やっぱりブランドって大切ですね。
ワコーズ(WAKO'S)のケミカルが最強なのは間違いないと思いますが、安くてホームセンターで手軽に買える呉のほうが、個人趣味のDIYには向いている気がします。

次回はカーカー(KERKER)マフラーの再塗装、オイルフィルター交換、オイル注入、そしてガッツリ清掃を行う予定です!
仕上げに純正エアクリーナーBOXを取り付けて各部に注油し、ヤフオクに出品しようと考えています。


6 件のコメント:

  1. Thank you for your hard work. Give the full address -m.chiebukuro.yahoo.co.jp

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    1. >Евгений Родионов
      Thank you

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    2. http://3.bp.blogspot.com/-iH3DPcn1sTA/Uy_U4mLrVfI/AAAAAAAAJrI/3U9MIvi_yZ4/s1600/Screenshot_2014-03-21-16-09-04.png
      please give me a link

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    3. I understand
      But page was I forgot
      However, this site is a Q & A site
      There is no reliable because not a official
      You have a ZRX400?

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  2. Yes ZRX-II 400 1996. I can not find service manual, the Internet is on zzr400. I am from Russia. Service manual in Japanese is expensive for me (5100 ¥) and I do not know the language. But for 1770 ¥ I will buy en scanned jpeg. What is your book? http://kawasakiya.net/pic-labo/ZRX_SVManual_00.jpg

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    1. wow !!
      Is amazing is there ZRX400 in Russia!
      But I do not have the service manual for ZRX400.
      The information here is the information that was investigated in the Japanese Internet.
      Maybe, ZRX400 of information of Russian would be less.
      If there is information that you want to know,
      Shall I translated into English by looking for a page in Japanese?
      by Google Translation

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